早春にコバルトブルーの花をつける。まれに白い花をつけることがある。
花弁は4枚。ただしそれぞれ大きさが少し異なるので花は左右
成長した際の高さは10 - 30cm。四角断面の茎は柔らかく、下部で枝分かれして、先は直立する。葉は対生で、縁に鈍い鋸歯があり、下部では葉枝を持つ円形、上部では葉枝はなく茎を抱く。花期は3 - 6月、上部の葉脇に長さ2cmほどの紫で唇形状の花をつける。つぼみのままで結実する閉鎖花が混じることが多い。白い花をつけるものもあり、シロバナホトケノザと呼ばれる
高さは20 - 40cm。花期は2 - 6月。4枚の白い花弁を持つ直径3mmほどの小さな花を多数、花穂に付ける。次々に花を咲かせる無限花序で、下の方で花が終わって種子が形成される間も、先端部では次々とつぼみを形成して開花していく。果実は特徴のある軍配型で、次第に膨らんで2室に割れて種子を散布する。こぼれ落ちた種子は秋に芽生え、ロゼットで冬を越すが、春に芽を出すこともある、越年草、または一年草である。
地下に球根を持ち、地上に細い葉を伸ばす。葉は線形で20 - 30cmのものを数本出す。雑草にまぎれて花茎が伸びてきてはじめて気がつくことが多いが、葉の表面に白く粉を噴くので慣れると見つけやすい。タバコ位の太さにしかならず、小さな玉葱のようである。まっすぐ立ち上がる花茎は60cmに達し、先端に一個だけ花序(散形花序)をつける。花は長さ数mmの楕円形の花弁が六枚、小さいチューリップのように集まったもので、白または薄紫を帯びる。花柄はやや長い。
日本全国いたるところに自生し、地下茎はやや横に這い、集団を作る。茎は立ち上がり、やや木質化する。葉は大きく裂け、裏面には白い毛を密生する。夏から秋にかけ、茎を高く伸ばし、目立たない花を咲かせる。 セイタカアワダチソウと同様に地下茎などから他の植物の発芽を抑制する物質を分泌する。この現象を アレロパシー(他感作用、allelopathy)と言う。
多くの種では黄色い花を咲かせ、綿毛(冠毛)のついた種子を作る。生命力の強い植物で、アスファルトの裂目から生えることもある。50センチ以上もの長い根を持ち、最大で1メートル程度まで伸びる個体も珍しくない。 成長点が地面近くに位置するロゼット型の生育型で、茎が非常に短く葉が水平に広がっている。このため、表面の花や茎を刈っても容易に再び生え始める。 撹乱の頻発する、他の植物が生きていけないような厳しい環境下で生えていることが多い。
日本における在来種と外来種
大きく分けると古来から日本に生育していた在来種と、近世に海外から持ち込まれた外来種がある。在来種は外来種に比べ、開花時期が春の短い期間に限られ、種の数も少ない。また、在来種は概ね茎の高さが外来種に比べ低いため、生育場所がより限定される。夏場でも見られるタンポポは概ね外来種の セイヨウタンポポである。見分け方としては花期に 総苞片が反り返っているのが外来種(写真左)で、反り返っていないのが在来種(写真右)。在来種は総苞の大きさや形で区別できる。しかし交雑(後述)の結果、単純に外見から判断できない個体が存在することが確認されている。より個体数が多く目に付きやすいことから、「セイヨウタンポポが日本古来のタンポポを駆逐してしまった」というような記述が見られるが、これは正確には誤りである。セイヨウタンポポは在来種よりも生育可能場所が多く、かつ繁殖力が高いが、その反面で多くの在来種よりも低温に弱く、初春から初夏にかけての寒暖差が激しい条件下では生育できない場合も多い。セイヨウタンポポの個体数が多いために相対的に在来種の割合が減っただけで、在来種も一定の個数で存在している。また、茎を大きく伸ばさないため、かえって都市部で在来種が見られる場合もままある。
スイバ(蓚・酸い葉、学名:)はタデ科の多年草。ギシギシという地方名もある。また、スカンポ、 スカンボなどの別名でも呼ばれることもあるが、これらはイタドリの方言名としても用いられることが多い。英名からソレルとも呼ばれる。 北半球の温帯に広く分布し、田畑や道端によく見られる。葉は長く、付け根は矢尻型になる。 雌雄異株で、春から初夏にかけて咲く。葉を噛むと酸味があり、スイバ(酸い葉)などの語源となっている。
茎は短い毛を持つ。根元で枝分かれし、草丈は10cm~25cmまれに30cm程度に達する。 葉は対生し、長さ1、2cmの葉柄をもつ。葉身は長さ2から4cm程度の 卵円形で縁は鈍い鋸歯を持つ。葉脈は網目状で窪み、全体に皺があるように見える。上部では暗紫色を帯びる。葉をもむと悪臭がある。 花は明るい赤紫色の唇形花で、上部の葉の脇から外側に向かって開き、上から見ると放射状に並ぶ。温暖な地域では年間を通じて開花し、他の花が少ない時期には ミツバチにとっては重要な蜜の供給源となる。日本の関東地方では3月から5月にかけて開花する。
ヤハズエンドウが植物学的局面では標準的に用いられる
和名だが、カラスノエンドウ(烏野豌豆)という名が一般には定着している。
四国・九州・沖縄の路傍や堤防などのいたるところにごく普通に生育している。秋に発芽し、春になると高さ60 - 150cmに達する。
茎には巻きひげがあり、近くのものに絡みつくこともあるが大体は直立する。茎は全体に
毛があり四角柱状。花期は3 - 6月でエンドウに似た小型の紅紫色の花を付ける。豆果は熟すると黒くなって晴天の日に裂け、
種子を激しく弾き飛ばす。
スズメノエンドウ(雀野豌豆、Vicia hirsuta )は、マメ科ソラマメ属のつる性の 越年草。田畑や空地などに生える雑草。和名は、カラスノエンドウより小型であることから「スズメ」を当てた。
茎は真っ直ぐに立ち、高さは30-50cmほど。茎には複数の葉がつき、それぞれ斜め上に伸びて2-3回3出複葉、小葉は扇形に近く、先端は丸くて丸い鋸歯がある。葉質は薄くて柔らかく、つやを欠く。
花期は4-6月で、赤紫色の長さ2cmでキケマン属に独特の筒状の花を咲かせる。
果実は豆の果実に似る。
同属のナルコユリ (Polygonatum falcatum) とよく似ている。
茎には6本の稜があり、触ると少し角張った感じがする(ナルコユリの茎は丸い)。
葉は普通の緑のものと斑入りのものがある。花期は春。花は鐘形で色は白く、先の方は緑がかっている。花と
花柄のつなぎ目は、突起状にならない(ナルコユリは緑色の突起状になる)。
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ホウチャクソウは草丈は30〜60cmになり葉は互生、茎は上部で分かれる。
先端に長さ2cmほどの花が1〜3ケ垂れ下がって咲く。花被片は6枚(3枚の花びらと3枚のガク)で合着しないが、
チゴユリ(D. smilacinum)のようには開かないので筒状に見える。 花の先端ほど緑色が濃い。花期は5月から6月中旬で、花の後には直径1cmほどの実がなり黒紫色の液果となる。
地下茎を延ばして先端に翌年の株ができる擬似一年草。若芽に
有毒成分を含む。注意が必要であるが、ホウチャクソウは摘んだときに独特の臭気を発する。