Uluru 物語 
(5)新たな広がり

2007年11月、浅井君によって緻密なプランが出来上がった。
さかのぼること1ヶ月前、彼によって作成されたスケジュール表は丁寧な手書きのものであった。
それが今回は見事にエクセルで出来上がっていた。
 同期の中では彼と私だけがリタイア組である。彼は典型的なデジタルデバイドで、自宅にパソコンはおろか携帯電話も持っていなかった。在職中はまだメールもあったようだが、退職してからはEメールも送ることも、ファイルを転送することも出来ず、仲間と連絡を取る時は固定電話とFaxだった。そのため、皆から「早くパソコンを買え! ネット環境を整備しろ!」とせかされていた。それだけに、一念発起してパソコンで作成しEメールで送られたスケジュール表は賞賛に値するものだった。さすが、「ここ!」という時の集中力は見事なものである。

折りしも私がJMCのホームページの立ち上げを担当していたので、早速コンテンツに組み込んだ。2008年JMC定例会の前夜のことだった。
11月16日、立ち上げ委員の日沖さん、宗雪さんの手配によりJMCの定例会の会場にパソコン&プロジェクターを持ち込んでJMCホームページのお披露目を行ない、併せて浅井君からオーストラリア遠征計画のプレゼンテーションを行った。
この計画は昭和45年卒と46年卒の仲間がまとめたものだが、我々だけのクローズドなものでなくステージを分けて他のOB諸兄も参加しやすいものにしようと皆で話し合っていた。その甲斐あって、会場では何人かの方から「自分も参加したいなあ。」という声を聞くことが出来た。

  趣旨はホームページの What's Newに「No.4 オーストラリア遠征参加者募集!!」としてUPされている。これを機会に「JMC定例会 IN シドニーないしメルボルン」ということになれば嬉しい。ご家族の参加もあって良い。

こうして、40年越しのオーストラリア遠征計画が我々だけのものではなく、
OB諸兄を含めた新たな広がりを持って実現に向かうことになった。

 そうこうしているうちに年も明けて2008年を迎え、出発まであと10ヵ月余りとなった。


続く
目次 トップ