Uluru 物語 

(22)2008年11月2日 ダーウィン⇒カカドゥ


ホテルの駐車場で7時半に出発前のミーティングを行い、3人の遺影写真と共に6人で出発前の写真撮影。スーパーへ買出しに立ち寄り、朝食を終え、いよいよオーストラリア縦断6千キロの旅が始まった。

 
 さほど広くない市街地をすぐに抜けると、60キロ、80キロと制限時速が20キロメートルごとに上がる。やがて100、110、130キロとなる。蟻塚などを発見し珍しがっていたが、その景色もすぐに見慣れたころ、「カンガルーの死体発見!」と騒いでいたら後から
Pさんが「あれはカンガルーじゃない。ワラビーですね。」と流暢な日本語で教えてくれた。ワラビーはカンガルーより二まわりほど小さい。ほどなくして反対車線上にこんどは正真正銘カンガルーの死体を発見した。


それからカウントを始め、今日は全部でカンガルー1匹、ワラビー4匹をの轢死体を発見した。


車にはねられたカンガルーの写真がない
ので代わりに動物園で寝ている写真で代用

Aboriginal Rock Painting at East Alligator Region でアボリジニーのロック・ペインティングを見る。圧倒的にカンガルーの絵が多くその描写力が正確な割に人間の絵が骨だけの絵だったりして何とも粗末なのはいまだになぞである。
ただし、オーストラリア大陸の内陸部はハエが多く、目、耳や鼻の穴など湿気があり涼しそうな所を選んで入り込んでくる。鼻の穴など息を吸い込んだ時に飛び込まれると大変気持ち悪い。ネット付きの防止は必需品だ。

昼頃ホテルに着き、食事。F君と私は次の運転要員として禁酒。15時半に集合してYellowBillabong Cruise に出かける。

広い湿地帯をワニ、いろいろな種類の野鳥、植物を見ながら、川というか沼というか、を船で観光。その広さ雄大さにそれぞれの表現力を駆使してお互いの感想を確認しながらのんびりと2時間のクルーズを楽しんだ。

ワニは少なくとも20匹くらいは見たのではないか。岸辺の水中で体の一部だけを出してじっとしているもの、水中をこれまた一部だけを出して泳いでいるもの、岸の上で口を開けてそのままの姿勢でまったく動かないもの(ちなみに体温調節のため)、など様々だが動かないものが圧倒的に多い。

その中でクルーズの終盤にみたワニは、水辺でじっとしていたがいきなり水音を立てて魚を捕まえて、のそのそと岸辺に上がり、獲物を口にくわえたまま動かなくなった。船を近づけて見ていたが食事中をのぞかれるのが嫌なのか我々が諦めて船を出すと口を高く上げて、くわえなおすこと数回。大きな魚であることがはっきり見えたがやがて全部食われた。

 

真っ暗な道をカンガルーやワラビーの跳び出しに気をつけながらホテルに戻り8時から夕食。運転から開放されたF君以外はビール&ワインをたっぷりと仕込んだ


続く
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