Hawaii

2001年12月4日(火)〜8日(土)

プロローグ

我が家の場合、意思決定は突然やってきて、かつ速い。

ハロナ潮吹き岩 
Blowhole Lookout から
ワイキキ トロリー ブルーライン


11月の中旬頃だったと思うが、夕刊の旅行広告を見ていたら、ハワイ3万9千円とかラスベガス3万円とか文字が目に入ってきた。ちなみに今年はまだ夏休みを取っていなかった。また、二女だけが海外に行ったことがない。何回か誘ったのだが「いいよー、海外は。海外は怖い。沖縄がいいー。」などと言って乗ってこなかった。食卓で、「海外旅行が安いぞー。」と軽い気持ちで話題に出すと、いつもこの手の話には乗り気のない二女が珍しく、「あら。これなら行けるわねえ。」と乗ってきた。もう決まったようなものだ。後は、どこへ行くか、いつ行くかを決めるだけ。
しかし、これからが難しい。本当はふたりともラスベガスに行きたいのだが、2年前に行って気に入っている息子が、自分を置いてラスベガスに行くのを嫌がる。正確に言うともラスベガスそのものよりもグランドキャニオンやデスバレーなどの大自然が気に入ったようである。家内も「アメリカ本土は危ないからハワイにしておきなさい。」危険なのは本土もハワイも、そして日本も同じだと思うが・・・・。そんな理由から行く先はハワイと決まった。子供と海外旅行となると、1日まるまる24時間一緒に過ごすことになる。それが何日も続く。そうすることによって今まで見えなかったことも見えてくる。息子と初めてイギリスに行った時、それまで知らなかった息子の意外な一面を何度も見て、いかに普段見過ごしていたかを感じた。さらに彼の旅日記を読んで、こんな見方・感じ方をするのかと感心したものだった。恐らく、年齢的にも今回が二女と私の最初で最後の旅行となるだろう。来年は二十歳だし、父親と行くよりは・・・。

出発当日

 私は会社をお休みして、お昼頃文京区白山にあるフォルクローレのお店コチャバンバへ行き、出発まで12月15日の「アンデス何でも塾」望年会の準備作業してから。娘はWeb関係の専門学校へ行き、家内と横浜駅で落ち合って荷物の交換をして成田へ。
18時半に成田に着いて出発カウンターに行くと、ガラガラ。人っ子一人いないというとオーバーだが3月に同じような時間帯にグアムに行った時はドルに替えるのに一列20人くらいは並んでいたのが、今回は前に一人いただけ。やはりテロのせいか.
携帯電話で娘と連絡を取ったらすぐ近くのソファに座っていた。夕食後出発ロビーへ。ここも人影まばら。機内。横10列のうち座っているのは3〜4人。全体でも広い機内の3割〜4割くらいの搭乗率。乗務員も体格のよい男性の姿が目立つ。

 

ホノルル空港

ダイヤモンドヘッドをバックに 
ハワイにサンポーニャは似合わないか
ワイキキ海岸で波と戯れる娘

 機内でひと寝入りしたり2回食事をしたりしている間に空港に到着。日差しがまぶしい。冬姿だがグアムの時ほど暑いとは思わなかった。緯度の違いか、湿度か。空港にはマシンガンを持った迷彩服の兵隊の姿が目立つ。
チェックアウトを終わって現地旅行者の人についてバスに乗る。そのままホテルに直行するのかと思ったら集会所のようなところに集められ、オプションツアーやおみやげ物の説明。娘と楽しみにしていたハワイ島の火山ツアーに申し込むが満員。現地で申し込むよう言われていたのに。やむなくマウイ島に変更。
やっとホテルに向け出発。順番にホテルを回り客を下ろして行く。
我々の泊まるホテルは超豪華ホテルではない。海の見えない部屋で可で申し込んだ。フロントに着くと、何とチェックインOK。22階の部屋に入ると海が見えるではないか。荷物を置いて、真冬姿から夏姿になってハナウマベイ方面に出発。まずはワイキキ海岸でトロリーに乗ってと。
目的地はハナウマ湾。地形的に魚が集まりやすく、人が泳いでいるすぐ近くまで来て、体をつんつんするとか。手でつかむことも可能だとか?
 ところがトロリーの運ちゃんの片言日本語混じり英語のディスクジョッキー風の観光案内を聞いているとTuesdayは休みと言っている。海岸に休みがあるのかと半信半疑でいると湾に続くゲートが閉まっている。残念だがハナウマベイは次回にする。
 右側にずっと海が続いて、トロリーはハロナ潮吹き岩を見下ろすポイントに到着。15分休憩。

 やがて終点のMAKAPUU に到着し暫く休憩
水族館になっているが入る時間はないのでトロリーの引き返す時間までそこで過ごす。
きた道をまた戻ってワイキキ海岸へ。木造のトロリーで振動がじかに伝わってくるが、大きく開いた窓から入ってくる潮風、海岸やダイヤモンドヘッドなどの景色ととも心地よい。
一旦ホテルに戻ってからワイキキの浜辺で夕陽を見る事にする。
娘は水辺で波と戯れ、私はサンポーニャを吹いたりスケッチをしたりして日が沈むのを待つ。

 

やがてサンセット。
1日でこの瞬間が一番好きだ。
いろいろな夕陽を見た。
息子と一緒に見たグランドキャニオンの夕陽
新井さんと一緒に見たフロリダはディズニーランド内のゴルフ場の夕陽。
アメリカから来た留学中の女子学生と見たエディンバラ城の夕陽
出張の途中に見た鳥取は美保関の夕陽
中央線の車窓から見た夕陽(思わず声を出しそうになった)
これからも何回も、どこかで夕陽をみることだろう。

「サンセットは1日のなかで一番特別な瞬間だ。
だからおしゃべりせずじっと1日のことを反省する。」
と教えてくれたのはグランドキャニオンでバスを運転しているジョージ。
彼も毎日あの夕陽を見ていることだろう。

  

 続く


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