ペルー、ボリビア 2002
初めての南米大陸

2002年9月15日(日)〜26日(木)

やっとラパスに

ラパスへ向かうバスの中から ラパス市内 今日から春、パレードをやっていた
 峠を越えるとバスは平原をひた走りに走る。峠ののろのろ走行を取り戻すかのように。道はまっすぐ。
このような四千メートル級の高原にこんなまっすぐなハイウェイが通っているのも考えてみれば不思議なものだ。日本なら・・・。(いや日本なら四千メートルの高原どころか山もなかった。)日本なら三千メートルを越える高地に平原が続くなどとは想像できない。さらにそこに都市があるなどとは。
途中、六千メートルを越える山が白く雪をかぶっているのが見える。四千メートルの平地(これも感覚的にオカシイ)からでもさらに聳え立った山々を見ると「高いなあ」と感じるのがまた妙な気分だ。高地に慣れたせいか。
 やがてバスは片道3車線の道ながら所々に大きく舗装の壊れたでこぼこ道に入った。道幅は広いがやたら人が多く、しかも平気で横断する。日本ならとても危なくて考えられない。
はらはらしながら「これがボリビア流か」と思ったりしていたら、パレードが見えてきた。今日からこちらは春、プリマベーラ。さしずめ春分の日のパレード。いつの間にかラパス市内に入った。と思ったら違った。
 さらにバスは走り、一旦停車。写真タイムで5分間止まるという。
そこはラパス市内を一望に見渡す市内の入り口。みんなバスから降りて写真タイム。
ラパス市内、イリマニ山。 低地が裕福な層、高地が貧しい層が住んでいる。
私の泊まった5つ星のホテルラディソン・プラザの部屋から ラパス市内。
まさに市内を一望。ラパスはボリビアの実質上の首都。人口約110万人。すり鉢状になっていて上へ行くほど貧しい人が住んでおり、建物も違う。一番底は高層ビルが並んでいて、上のほうは土で固めた粗末な家がぎっしりと建っている。市内に入る前に見たハイウェイ沿いの街はどうやら後者の方らしい。そういえば何か怪しい雰囲気もあったような気がするのは考え過ぎだろうか。
 写真タイムが終わってバスは右に大きく曲がり坂を下った。と思ったら坂の途中で停車。ここが終点だと言う。「ええっ。こんな中途半端なところで?」
仕方なくバスを降りてタクシーを探す。後で気がついたのだが、ここラパスはどこへ行っても、どこで立ち止まっても坂。絶対に坂。右も左も。前も後ろも坂。平地はない。
考えてみればすり鉢状になっているのだから当たり前で、なおかつそれにうねりがある。
 タクシーに乗って市内に入ると、これがすごい。狭い道に車が溢れていて収拾がつかない。その車がめちゃくちゃ汚い。日本の道路では絶対にお目にかかれない車ばかり。解体屋でやっと見つかるかどうかというような代物ばかり。面白いのはボデーに日本語が目立つ。○○商事。○○病院。これがステータスなのだそうだ。
運転はかなり乱暴で2車線の右側からいきなり直進車の前を横切って左折してくることもある。(右側通行)
 ここまで来るとなぜ先ほどのバスが市内のハズレで止まったかが良くわかった。とても市内に入っていたのでは効率が悪いからだろう。

 市内はとてもにぎやかで活気があった。


 続く


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