インバネスからスカイ島 第8号
Date: Sat, 27 Mar 1999 16:52:53 +0900


素描 1993年9月
アシェナシーン駅から見たハイランド (スコットランドの北のエリア)の風景
山一面にヒースの花が咲いて、紫色になる。
インバネスはネッシーで有名なネス湖への拠点ですが、ネス湖は観光化されてしまって、ネッシー博物館などがあるくらいで、あまり感心しません。ケルト語でインバとは口のことで、従ってインバネスはネス川の河口という意味になります。インバネスはまあまあ大きい街でこじんまりしたお城があります。ネス湖の帰りに午後3時頃、川の反対側からお城を描いたのですが9月とはいえとても寒く、今度の機会にという理由を付けて途中でスケッチを止めました。97年に息子と一緒にインバネスを訪れた時に、「朝早く起きて絵を描きに行こうね。」と約束していたのですが、二人とも起きられず、いまだに描きあがっていません。構図は気に入っているだけに残念です。 

 


翌朝、6時半ころB&B(Bed & Breakfast)を出て列車でスカイ島へ向かう。
(空とは関係がない。
Skyeとはたしか鳥という意味で鳥が翼を広げた形をしていることから名がついた。)
朝早いので、もやがかかっていたが、もやが取れ、途中から景色が一変する。山あり谷あり小川あり。息を呑むような景色とはこういうことを言うのか。息を呑むだけでなく、「おお!」と声を上げてしまった。

列車が進むにつれ、岩山が見えて来る。赤紫色をしている。と、思ったら岩の色ではなくてやまなみ一面がヒースに覆われている。山全体がヒースのために赤紫色になっている。そのせいかどうか、スコットランドの人が着ているフード付きのヤッケの色は赤紫色が多い。車窓から眼を点にして景色を見ているうちに終点のカイルオブ・ロッハルシュに着く。目の前はスカイ島。フェリーで5分(無料)。

手を浸けると氷のように冷たい。島に渡って見たのが前回お送りした景色で、手前のV字型の岩は崩壊したお城のなごり。今日お送りしたスケッチは、途中のアシェナシーン駅から見たスコットランド(特に北の方をハイランドという)の風景。


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