Selfish Bar (自分勝手なバー)
こんなジョークが通じるとは

   2000年9月19日(火) 18;37。ホテルの前からバスに乗り、10分くらいでペンザーンス駅に着く。

スケッチをした St.Michael's Mountを望むホテルのバス停

海岸通りを歩いて昨晩のレストランパブに入る。どうしても新鮮な魚介類が頭に浮かんで、道路の反対側の”Shll Fish Bar”が気になるが残念ながら今日も閉まっていた。
 店に入ると昨晩のウェイトレスが「あらまあ。今晩は。」と、言葉よりその表情の方が正直に気持ちを表していた。これが、”Non Verbal Communication”。日本語で言うと「目は口ほどにものを言い。」かな。しかも、そのままイタリア映画のソフィア・ローレンが田舎港町で漁師や観光客を相手に小さなお店を経営している女を演じている雰囲気。・・・・(想像だけで書けば小説が出来そうな設定ではある。)今日はビターがやけに美味い。すぐにほろ酔い加減。それにしても客商売とはいえよく客の顔を覚えているものだ。こういう商売は人と接することそのものが楽しくなくては仕事が楽しくないのではないだろうか。あるいは、基本的にはみんな本来人と接することが楽しいのかもしれない。それがいつしか、人と接することに喜びや感動を感じ続けることができる人とそうでない人に分かれて行くのかな。


 スモークサーモンと蟹サラダを注文。サラダは生野菜がタップリ、女子高生風に言うと「超タップリ」(大嫌いな言い方だがなかなかいい表現が見つからないので安直に妥協してしまう)。サーモンは少ししょっぱいのは致し方ないが、その代わり生野菜が殊のほか美味い。今までのイギリスの全食事の中で一番美味かったような気がする。しばらく生野菜を食べていなかったせいかもしれないが、とにかく美味かった。(ということは、イギリスでは何も手を加えていない食べ物が一番美味いということか。納得。納得。)
今日は、食事も美味いし、スケッチは描けたし、満足、満足。ビターを2パイント(かなり大きい)飲んだので、今度はウィスキー(マッカラン)を飲む。これがまた美味い。

  窓から、道路の反対側に先ほどの SHELL FISH BAR が見える。昨日も閉まっていたし、今日も閉まっている。一体いつ開けるんだ。・・・・・と考えていたら、ジョークを思いついた。
  Shell Fish Bar ・・・客が待っているのに店を開けない。Shell Fish Bar・・・・・Shellfish・・・・Selfish。
そうだ。Selfish Bar。自分勝手なバー。だっていつもしまっているんだもんねー。
思いついたら確かめたくなるのは人情で、このジョークはやっぱり ソフィアローレンのおねえさんに限る。
という訳でおねえさんの手が開くのを待っているが、今日はやけに忙しい。やっとつかまえて、紙に書いて、「このジョークは意味が通じるか?」と聞いたところ、嬉しそうに{イエーーーース」と笑った。その笑顔がいい。

そのパブの場所?・・・・
教えない。・・・・

UK2000シリーズ続


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