ボストン No.23

Boston Tea Party The Old North Church

 1999.7.4 今日は7月4日、米国独立記念日です。独立記念日で思い出しましたので、書いてみました。 

1995年11月下旬、一人でボストン、ニューヨークを訪れました。1日目はサンフランシスコ経由でボストン着。翌日は日曜日で市内を回り、途中こじんまりした古い教会が目に入り寒い中スケッチをしたりして時間をつぶし、川のたもとにボストン茶会事件の船を見つけ見学しました。

1773年財政難に陥った東インド会社救済のためイギリス本国が茶条例を交付し、植民地アメリカで無税で独占販売を認めたことに抗議し、インディアンに紛したアメリカ人が茶をボストン湾に投げ込んだのをきっかけに、独立戦争へと発展していったものです。ボストン湾が紅茶色に染まり、この時以来アメリカ人は紅茶よりコーヒー(アメリカン)を飲むようになったとかいう話ですが…これは?

本当に小さい船です。サンタマリア号が横浜港に来た時もびっくりするほど小さい船だったと女房が言っていましたが、まったくそのとおりです。どうしてこんな小さな船で大西洋、インド洋を渡る気になったのか、人間の冒険心はどこから来ているのか、まずそのことに驚きました。中に入って見ると、狭い、木のベッドにまたびっくり。船の中はミュージアムになっており、紅茶や、当時の暮らし、独立に至る話などが、パネルや映像などにより説明されていました。最後に、出口のところにポットがあり、「Tax Free Tea」と書いてあるのには笑ってしまいました。

船を出て、どこで昼食を摂ったかは覚えていませんが、地下鉄に乗り、ボストン美術館を少し見ようと訪れました。入ってみてびっくり、少しどころかその広いこと。外で食事をしようと思っていたのですが広すぎて見学に時間がかかり遅くなってしまったのと、地下鉄の中でどうも怪しい若者達が騒いでおり、私が降りた駅で彼らも降りてきたので気味悪いのと、両方の理由からホテルに戻り夕食にする事にしました。

ホテルはホリデーインです。ウェイターは中南米系の陽気なお兄さん。オーダーすると気さくに話し掛けてきました。知らない土地での緊張感から開放されたのと、1日あまりしゃべっていなかったので、思わず話しが長くなったようです。そのうち、ちょっとお兄さんをからかってやろうと、「ところで、なぜ私が今日ここに泊まったかわかるか?」と聞くと、当然ながら「わからない。なぜだ?」というので、"Because it’s Sunday. Sunday is holiday."というとしばらく考えて "Oh! Holiday Inn." と笑って厨房に帰って行きました。そのうち、厨房で大きな笑い声が聞えて来たので、中で受けているな、と思っていると、注文した料理の他に大きなアイスクリームが出てきて、おいおいこんな高そうなもの頼んでないよ、と聞くと、「これは店からのプレゼントです。」と。
休日にHoliday Innに泊る事がありましたら、だめもとで試してはいかがでしょうか?

スケッチはBoston Tea Partyの船と、The Old North Churchです。





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