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パンツやスカートの裾のまつり方をご説明します。
他店(一般的なお直し屋さん)では、「ルイス」と呼ばれるまつり縫い専用のミシンで始末するのが、一般的です。
私の場合は、ミシンを使わず手まつりで、この写真のような「奥まつり」という方法を使っています。
ミシンを使った方が、何倍も早くできますし、目も揃います。
しかし、皆さん経験がおありと思いますが、裾がちょっとほつれた時に、糸端を引っ張るとピーっと全部ほつれて困った…
これは、ミシンで始末しているからなのです。
他には、薄手の素材だと、まつった針目が表側にピンピンとひびいてしまっていて、とても気になったり…
上記のようなトラブルは、手作業にすれば解消されます。
ただし、手まつりでも、縫い代の端をすくう「流しまつり」では、早くできますが、どうしても表側にひびくことがあります。
私が行っている「奥まつり」は、縫い代の端から何ミリか奥をすくうので、多少手間がかかりますが、表側へのひびきが最小限にできますので、仕上りがきれいです。
もちろん、針目もできるだけ揃えるよう気を遣います。
そして、何かの拍子にピーっとほつれることはありませんので、安心してご着用いただけます。
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20年〜10年くらい前に購入されたジャケットは、上の写真のように、肩幅が非常に大きく、また肩パットも今では考えられないくらい大きく分厚いものが入っています。
購入当時は、それが定番でありカッコ良かったわけですが…
さすがにイマドキは、これでは着られません。
かと言って、そこそこ大金を払ってせっかく買った服ですから、できるものならお直ししてでも着られるようにしたい…というお客様のお声は当アトリエにもたくさん寄せられます。
当時の既製服は、今と比べると非常に良い素材が使われています。
処分してしまうのは、たいへん勿体ないことだと思います。
まず、ご試着いただきピンを打って、どこをどのくらいつめるかをお客様とご相談しながら、決めていきます。
おそらく肩幅だけが大きいのではなく、連動して身幅や袖幅も大きいことが多いのです。
肩幅だけを部分的につめてしまうと、不自然なシルエットになります。
肩幅・身幅・袖幅を必要な寸法つめたら、肩パットもそれに合わせてカットし、余分な厚みもそぎ落として、取り付けます。
きちんとお直しすれば、まだまだ着用が可能です。
肩幅つめ・身幅つめは、つめる寸法やその範囲によって、また、製品の素材・デザイン・縫い方によって、お直し料金が大きく変わってきます。
詳細は、実際にお品物を拝見して、ご相談の上、お見積りをいたします。
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上の写真は、ラグランスリーブのシンプルなロングコートですが、肩パットがとても大きくて、がっしりしています。
ひと昔前には、このようなデザインが流行っていました。
そざいがとてもいいものを使っているので、処分するのはもったいない、でもこのままでは着られない…
そこで、肩パットをいったん外して、肩線の余り分を縫いこんでつめてしまいます。
更に、バスト〜ウェストあたりの身幅も大きいので、自然に裾幅につながるようにカットします。
全体が小さくなったら、肩パットを入れなおしますが、どうしてもパット自体が厚すぎるようでしたら、厚みを少なくしてから入れなおします。
もちろん、肩パットはいらないということであれば、なしでも大丈夫です。
下の写真がお直し後、すっきりとしてこれならまだまだ着用は可能です。
手間のかかる作業ですので、料金もそれなりにお高くなりますが、当アトリエでも、非常にご希望の多いお直しのひとつです。
また、ラグランスリーブに限らず、セットインスリーブ(普通袖)でも同様のお直しが可能です。
肩幅つめはご相談の多いお直し内容ですが、つめ寸法によっては、肩幅のみでなく、身幅も多少つめることが必要になります。
つめる寸法と範囲によって、料金もかなり前後いたしますので、詳細は、実際にお品物を拝見してご相談の上、お見積りをいたします。
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大きなファー衿のコート、暖かそうですが、ファーの取外しが出来ず、真冬にしか着ることができません。
そこで、思い切ってファーを取外し、ベルベットの生地にチェンジしました。ついでに、両サイドのポケット口布も、同じベルベットにすると、と統一感ができてまとまり、スマートな印象です。 |
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上の2点は、ワンピースからスカートにリメイクした例です。
元々のデザイン・縫い方はいろいろですから、できるだけそれを活かして、ご希望も取り入れながら。
下の1点は、マキシワンピースを途中で切り離して、ツーピースにリメイクした例です。 |
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当アトリエで人気のお直しメニューでもあります。
Tシャツの丸首→Vネックへのリメイク加工。
Vネックに加工するためには、元の衿ぐりより若干衿ぐりを広げることになります。
そうなると、衿ぐりのパイピング(縁取り)布が、元の寸法では足りないので、使いまわしができません。
そのため、Tシャツの裾を5pほどカットして、その分の生地を衿ぐりのパイピングに使用します。
そして、Vネック加工を行います。
もちろん、裾は着られるように元通りに始末をします。
ですから、Vネックにするためには、着丈が5pほど短くな
ることをご了承ください。
以上のように、必然的にVネック加工と着丈つめがワンセットとなります。
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ファスナー取替え各種いたします。
パンツ・スラックス 3,000円〜
ジーパン 3,000円〜
スカートのコンシールファスナー 3,000円〜
ワンピースのコンシールファスナー 5,000円〜
写真下のようなブルゾンのオープンファスナーは、いろいろな構造・デザインがありますので、各々料金が違ってきます。
その都度お見積りさせていただきます。
元々お洋服に付いていたファスナーは、手に入らないことが多いため、類似したファスナーを使用して、お取替えいたします。
ご了承ください。
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デニムのウェストつめもできます。
つめ寸法にもよりますが、たいていは後中心で行います。
写真上は、作業の途中で、後の縫い目で調整して、上のベルトには、中心の位置に縫い目ができます。(縫い込んだ分が、つめ寸法ということになります。)
そして、写真下が、出来上がりの状態です。
ベルトの縫い目は、ベルトループで隠れてしまいます。
デニムのウェストつめは、4,500円〜
メンズのスラックスは、3,000円〜
レディスのパンツ・スカートは4,000円〜ですが、デザインによってかなり違いますので、お問い合わせください。
ウェスト出しは、縫い代の付き方によって、そのままできる場合できない場合があります。できない場合は、別布でマチを入れるなどすれば、できることもあります。
詳細は、お問い合わせください。
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お直し料金表 ※大まかな目安となりますので、ご了承ください。 |
パンツ 丈つめ シングル2,000円〜
ダブル 2,500円〜
ウェスト(メンズ) 3,000円〜
(レディス)4,000円〜
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デニム 丈つめ 1,500円〜
ウェストつめ 4,500円〜
すり切れ修理 個別にお見積りします
※ヒザ周辺修理で、3,000円〜
股ズレ修理 4,000円〜 |
Tシャツ 着丈つめ 3,000円〜
袖丈つめ 3,000円〜
丸首→Vネックに 5,000円〜
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シャツ・ブラウス 着丈つめ 3,000円〜
袖丈つめ 4,000円〜
身幅つめ 4,000円〜
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スカート 着丈つめ 3,000円〜
ウェストつめ 4,000円〜
ウェストで着丈つめ 7,000円〜
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●各種修理承ります。
ファスナー取替 パンツ・スカート 3,000円〜
ジーパン 3,000円〜
ワンピース 5,000円〜
ブルゾン・コートのオープンファスナー
6,000円〜
穴あき・すり切れ・破れ修理
ミシン(たたき)補修一箇所 2,000円〜
※大きさにより異なります。
コート等袖口すり切れ修理 5,000円〜
ポケット口すり切れ修理 3,000円〜
ニットの穴あき一箇所 1,000円〜
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ジャケット・コート 袖丈つめ 5,000円〜
着丈つめ 8,000円〜
肩幅つめ 15,000円〜
身幅つめ(バスト〜裾幅) 10,000円〜
肩幅・身幅つめ 20,000円〜
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※寸法出しもできます。
足し布が必要な場合、上記の各つめ料金にプラス2,000円〜20,000円となります。
(お品物によっては、この通りではありません。) |
料金は、素材・デザイン・お直し方法によって異なります。
実際にお品物を拝見し、お客様のご希望等おうかがいした上で、個別にお見積りいたします。
いずれも(必要に応じて)付属品・材料費は、別となります。 |
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