最新の観測波形



since Aug. 31, 2011

 長い間更新を休止し、機器の調整を進めてきましたが、受信システム自体には大きな問題が無いことが確認できましたので、2018年6月25 日から受信データの公開を再開しました。
 尚、86.7MHzの電波に関しましては、2015年12月より東京の多摩地区からの近い周波数(86.6MHz)での放送が始まっており、秋 田放送局からの電波と の区別が難しくなりましたため、第1のチューナーの受信周波数を89.1MHzに変更しました。


 7月末までのデータを読み取り、アップロードしました。福島県沖のM6.3の地震も有りましたが、8月のデータも順次アップロードする予定で す。尚、21時前後に89.1MHzの受信レベルに一時的な上昇が生じる日が多くなっていますが、電気機器によるノイズと思われます。誤解を避け るため夜間のデータは表示しない場合が有ります。
 7月の観測データの例として、7月31日未明と7月22日午前の波形を以下に示します。

過去コメント

受信レベルグラフ1

受信レベルグラフ2
青のラインは 89.1MHz(NHK-FM旭川、出力 1kW(ERPkW6.6kW)  と AFN沖縄、出力1kWの 周波数)の6時間の受信レベルを示しています。
赤のラインは88.1MHz(NHK−FM大 阪放送局、出力10kW と  沖 縄放送局、出力1kWの 周波数)の6時間の受信レベルを示しています。
コメント: 上のグラフには示されない場合も有りますが、 6時 前後と17時前後 (季節により異なります) にレベルの上昇が見られます。
これは、ソーラー発電システムの起動時及び停止時のノイズによるものです。 


2018年6月21日にデータの記録を再開しました。
 この日は、異常伝搬により 88.1MHzの受信レベルに大きな変動が生じました。
聞き取れた音声(クラシック曲でスメタナの交響詩モルダウのオーケストラとピアノの演奏)から、 NHK-FM大阪放送局又は沖縄放送局の電波が到達したものと思われます。
 
第1チューナーは東京 FMの多 摩局(86.6MHz、800W ERP)の電波のため、
NHKーFM秋田放送局 (86.7MHz)の受信が影響されるため、周波数を89.1MHz(NHK−FM旭川、出力 1kW(ERP6.6kW)  と AFN沖縄、出力 1kW)に変更しました。
 

2015年1月更新データよりグラフの縦軸を圧縮しまし た。これにより、小さな変化は目立たなくなりました。


時系列データへ

上 の画像の欄には示しておりませんが、気になった変化についてグラフへのリンクを下の欄に 順次示します。色の違う部分をクリックして波形をご覧下さい。  観測波形と起きた地震とを対応させて説明する 場合が有りますが、あくまで可 能性の一つとい うことであり、断定できません。

行頭の記号は以下の通りです。
○は両方のレベルの上昇、●は一方のレベルの上昇(他方は変化が無いので異常伝播の可能性)、◇は両方のレベルの低下(異な る伝 播経路の電波の干渉の可能 性)◆は一方のレベルの低下(異なる伝播経路の電波の干渉の可能 性)を意味しています。

以下の日付は2018年です
●6月21日午後に受信データの記録を再開しましたが、異常伝搬により88.1MHz の受信レベルの上昇が発生しました。 聞き取れた音声はクラシック音楽で
スメタナの交響詩モルダウ(オーケストラとピアノ)でした。





受信回路のICなどの構成部品の特性のばらつきにより、表示されたレベルの振幅に差が生じました。 このため、受信されたノイズ等を基準にし て調 整しま した。 使用トランジスタの増幅度の選別、分割抵抗による回路のゲインの設定などによって調整しています。できれば今後、波形の曲線の重なり 具合 など、グ ラフの見易さを更に改善したいと思います。

4−20mA電流伝送について
 この電圧電流変換方式はノイズに強い電流信号伝送に用いられるものですが、0から10ボルトの電圧値を4mAから20mAに変換して伝送す るの が一般的 です。 ここでは、チューナーのSメータ(信号強度メータ)の出力電圧範囲が0から4V位 (東芝(株)製のIF、FM復調用ICの TA7303Pのデー タシートに記述されています) であるため、0−5Vを4−20mAに対応させています。
 更に、電流伝送信号の受け取り側(パソコンに接続されたA/Dインターフェース)では通常250Ωの抵抗で受け取り、オームの法則から 1−5V の電圧に して いますが、使用しているA/Dインターフェースの最大入力電圧が2.5Vであるため、半分の値の125Ωの抵抗で受け取っています。
 従いまして、4−20mA変換回路の入力信号がOVのとき出力電流値は4mAですが、グラフは0.5Vの表示となります。
入出力対応関係 
 例えばグラフの表示が1.1Vであれば電流信号値が8.8mAの時であり、4−20mA変換回路の入力電圧は1.5V(Sメータ出力電圧) とな ります。
 同様にグラフの1.5Vは電流信号が12mAの時の値であり、Sメータ出力電圧が2.5Vであることを表します。
 さらに、グラフの2.1Vは電流信号が16.8mAの時の値であり、Sメータ出力電圧が4Vであることを表します。

 上のグラフでは2つのラインは概ね1.1Vから1.6Vの間にありますが、チューナーのSメータ出力電圧が1.5V(低いレベル)と 2.75V(ほぼ中 レベル)の間の電圧であることを意味しています。 2つのチューナーへのアンテナ信号経路には分配器を2段挿入していますが、ブースタ付きのアンテナを使用してい るた め、感度が やや高く、Sメータ出力電圧が1.5V程度から上の値になっています。


装置更新履歴
Tuner 1(86.7MHz ー> 80.4MHz ー> 89.1MHz
June 28, 2018
 受信周波数を89.1MHzに変更
June 24, 2018
 オーバホール終了(フロントエンドのパーツ更新。IF段の検波回路の調整など)。80.4MHzに受信周波数を変更
Sep 9, 2011
  (86.7MHz)のIF段のゲイン調整(上昇方向) トランジスタ2SC2669Yをhfe122から hfe138の ものに交 換

Tuner 2 (88.1MHz)
Sep 6, 2011
    IF段のゲイン調整(低下方向) 分割抵抗200Ω + 330//150Ω (前日の100Ω + 330//1KΩより変更)
  (最大ゲインの71%から34%に変更)
Sep 5,  2011 
    IF段のゲイン調整(低下方向) 分割抵抗100Ω + 330//1kΩ (前日の50Ω + 330//1.5KΩより変更)
    (最大ゲインの84%から71%に変更)


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