tell a graphic lie
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(2002.2.1)-1
ああ、今日から2月なのか。今週は騒々しい週だった。疲れた。などと、書いたらほんとに力が抜けた。まぁ、勝手に暴れて勝手に疲れているだけなんだけど。一日中聴いていて、仕事中でも勝手に泣きそうになっていたり。口ずさんだり。気味の悪いことだ。眠りも浅い。5時間しか寝れない。疲れを感じれなかった。時折沈み込んだりした。そのうちこれしかできなくなるのだろう。
(2002.2.1)-2
今日、会社の同期とちょっと話をした。音楽をやるやつで、なんだか知らんが、CDを一度に50枚も買い込んだりするようなやつで、部屋はCDとスピーカーと楽器とで埋まっているらしい。そんなわけで、音楽の聴き方はぼくと180度違う。そうやって探しているらしい。常に探しているらしい。救われんやつは救われんものだ。と思った。326みたいな絵を描けばいいじゃないか。と言われた。それはできんよ。あれだって本気でやんないとだめなんだぜ。精神込めて描かないとだめなんだぜ。そんなのすぐわかるんだぜ。
(2002.2.1)-3
あーーーーーーーーーーー、すごい。これすごいよ。ねぇ。ちょっと。ちょっと。そうか、そうか。こういうもんか。
(2002.2.1)-4
すいません。取り乱しました。ええと、確か一週間ほど前にNIKKAの余市10年というウィスキーが品評会で一番になって、それを知ったぼくは嬉しそうに注文してしまった、という話をしたと思いますが、いや、別に聞いてなくてもいいんですが、今日ようやくそれが届きまして、クロネコヤマトに4回くらい再配させてしまいまして、申し訳なく、ああ、それもどうでもいい。で、それを今一口飲んだんですが、すごいです。バランタイン17年の比ではありません。問題になりません。むちゃくちゃです。ああ、そう。これで8000円ですか。あなた達商売する気ありますか。その値段止めてください。常飲しそうです。売り切れたらもう買えないのですか。これ、やっぱり会心の出来ですか?そうあるもんじゃないんですか?ど、どうしよう。どうしよう。とりあえず10本くらい買う?どうする。ちょっと。これ、だめですよ。他の酒飲めなくなるじゃないですか。送信ミスして、間違えて2本買っちゃったんですけど、ミスどころではありません。いかん、反則です。ええと、ボーナス40万ちょっと貰ったから、、、、、50本買えますな。ど、どうしよう。ああ、待て。待て待て待て待て。次点の響21年も飲まねばならぬ。ああ、日本人でよかった。いや、よくなかった。ど、どうしてくれよう。待て。正常な思考じゃない。いや、買わないほうが正常じゃないか。わからん。わからん。あああああ。どうしよう。どうしてくれよう。そうだ、とりあえず、もう一口。
(2002.2.1)-5
死ぬ。
(2002.2.1)-6
なんと、ねぇちゃんの声も耳に入りません。ああ、スマン。わしゃあ現金でごわす。
(2002.2.1)-7
酒で失ったもの。
少しばかりの記憶。
いくつかの約束と信用。
わずかな知識と知恵。
友情。

酒で得たもの。
少しばかりの記憶。
いくつかの約束と信用。
わずかな知識と知恵。
友情。
松島俊二郎「万国酒場見聞録」

(2002.2.1)-8
後半は必ずしも真実ではなく。ある人にはあてはまるが、ある人にはあてはまらず。前半はあらゆる酒飲みに適用されうる真実なり。
(2002.2.1)-9
ちなみにこの繰り返しは書いた者の単なる怠慢である。前半に対して、後半が尻すぼみである。なっとらん。
(2002.2.1)-10
酒で失ったもの。
少しばかりの記憶。
いくつかの約束と信用。
わずかな知識と知恵。
友情。

酒で得たもの。
ひとときの赦し。
持て余す欠片と循環する日常。
寂しきものたちのか細き繋がり。
永遠。
(2002.2.1)-11
む、意外と難しく。渋い顔。後日直す。今日は余市が。。。
(2002.2.1)-12
あ、響21年定価2万だ。そうだよ。これが正常だよ。お前、これ、間違ってるよ。8000円で売るなよ。バランタインの日本での定価よりも2000円も安いのはおかしいよ。デフレ。デフレ。アホか。マジ勘弁してくれ。あと何本だ。くそ。何本なら後悔しない。何本ならやりすぎたと思わない。
(2002.2.1)-13
これ、倉庫番号、樽番号がついてるんですけど、やっぱりちょっと違うんですかね。二本買ったけど、倉庫番号のほうは同じなんですよね。あ、やべぇ、これ61.5%もあるじゃん。40%だと思ってた。そうか、どうりで酔うわけだ。

(2002.2.1)-14
絵の中でピアノを弾いている、君は少し笑っている。
大切な人に囲まれて。無関心な人に囲まれて。裏切る人に囲まれて。
思い出に囲まれて。

いつか、いつか、この絵が君に届くといい。
僕の絵の中で、君が笑ってるといい。僕の絵の中で、君がうたた寝してるといい。
君が誰かに包まれてるといい。君が誰かを包んでるといい。

いつか、いつか、この唄が君に届くといい。
あたしの唄のほとりで、君が羽を休められるといい。あたしの唄のほとりに、君が自分についた嘘を写せばいい。
あたしの歌のほとりに、あの鳥が帰ってくるといい。

もし、人々が愛することを忘れてしまうなら、全てを自然に返し、人類に終わりが来ればいい。
もし、君が苦しい愛に埋もれそうになっても、どうか元気を出して。

生かされているのだから。


君に届くといい。君に届くといい。

小谷美紗子「僕の絵」

(2002.2.1)-15
前半分をぼくが君にそっくりあげれるようになれるといい。
(2002.2.1)-16
鼻水ぐじゅぐじゅ。目元ひりひり。寝る。ねる。おやすみ。いい夢が見れるといい。
(2002.2.2)-1
今日はなんだか春のような陽気で。東京の空がまた霞み始めていて、陽の色が鈍くまだるっこしく全部を照らしていて。ぼくの目もドストエフスキー大先生のために見事に濁りきらされまして。タワーレコードで小谷美紗子のまだ見つけていなかった最後の一枚を買っただけで、早々に引き上げてきてしまいましたが、とにかくようやく火の川を聴く事ができました。いいね。このアルバム、失恋しか入っておらず。真に失礼ながら、実に面白く。
(2002.2.2)-2
休め。一度休め。かくのを止めろ。かこうとするのを止めろ。確かに時間はない。しくじった。遅れをとった。だが、だからこそ、休め。
(2002.2.2)-3
不自由なり。不自由なり。以前は何か書こうと願うも常に物憂く、無気力、倦怠、焦燥と、甘ったれの自己愛とがぼくを一歩も動かさなかった。一転、今は、書くのを止めようにも、止め方わからず、焦燥は脅迫に化け、ぼこぼこケツをぶっ叩いてくる。行け。行け。行け。行け。行け。ただそれしか聞えず。しかしながら我、何分初めてのことにて、走り方、とんと知らず、路の指図も無く。必然、右往左往、しどろもどろ。よろけ、電柱にぶち当たり大の字、苦の字。しばらく呆然。星が綺麗だ。エヘヘ、綺麗だ。やがてへこへこ起き上がり、付いた土埃をもそもそ払い、もういいでしょうと恨めしげな眼を2秒程。すぐに諦めて、擦り剥いた膝を撫でつつ、またおぼつかぬ足取りで蛇行再び。先生、答え、教えて下さい。先生、先生らしく、先に行って下さい。ケツを、ケツを叩くのは止めてください。ああ、わかりました。わかりました。行きます。行きます。しかし、先生、これが、これで当り前なのですか。いや、自分の飯を、家族の飯をかけてやるというということは、もっと、もっと。そうなのですか。皆そうしているのですか。ただ一歩すら下がれず。放り出すこともできず。そんな行為十の昔にドブ川に放り捨てた。皆そうしているのですか。ああ、わかりました。走ります。走ります。そうです、大分遅れているのでした。膝が痛い。次の角、どっちへ曲がればいいんですか。息苦しき。泣きたし。いや、泣けど、止まれず。止め方知れず。退化したし。幼児化したし。羊水の中、も一度へその緒付けて貰いたし。ああ、我不自由なり。皆不自由なり。
(2002.2.2)-4
村上龍の自ら書いた年賦の、書き始めた昭和四十七年から、新人賞を取る昭和五十年までの、その空白を思うと寒気がする。ああ、いやだ。いやだ。この激烈な男を以ってしても、その三年は空白とせざるを得ないのか。寒気がする。
(2002.2.2)-5
太宰のコメント。引用しようと思ったら、文庫本まるまる一冊写さないとならない。こいつはもともとコメントなんだか、作品なんだか判別しようがないものを書く男で、それ以外にも更に、ここと同じくらいの量の施政方針演説を打っていて、それを写してしまえばぼくは何にも考えて書かなくていい。ということを、太宰もまた、その先人を相手取って、散々言っている。それでも書かずにはいられないものだから、言い訳がましく新世代などと、偉そうに。ああ、それも含めて、ぼくは何ひとつ書く必然を自己のうち以外には見出せない。それでも書くのだ。そう言うしか、なく。
(2002.2.2)-6
二十歳未満のぼくの書いたもの。欲の皮が突っ張っている。ひととおり見ると決めたのだから、見るけれど。ブタ小屋を掃除するようなもので、実に気分が悪い。馬鹿が書いたものは馬鹿でしかなく。切れ端くらいはあることはあるが、小さすぎて他人は気付くまい。
(2002.2.2)-7
ぼくが、君が、このとき間違いなく息をし続けている。君がかじかんだ手に小さく息を吐きかけているとき、ぼくはきっと酔っ払って、君を想っている。君が恋人と抱き合っているときに、ぼくは君といた記憶を撫でている。そうして二人、離れている。独立している。けれども同じときを生きているんだ。君も明日、生きている。ぼくも、明日生きている。違う景色の中で呼吸をしているけれど。ぼくの想いが純粋で、君が生きてさえいればいいなどと言うのであれば、そうであれば、ぼくは今幸せなのだ。空を介して、二人、繋がっている。君が太陽を眺めれば、そこに撥ね返ったぼくの想いを受け取るだろう。君が泣いたことをぼくは知れない。君が嘘をついたことをぼくは知れない。君が愛を知ったことをぼくは知れない。でも、ぼくは幸せなのだ。馬鹿馬鹿しく幸せなのだ。君が生きてさえいればいい。そう呟いて、幸せなのだ。
(2002.2.2)-8
小谷氏に和そうと思ったが、ひどくヘタクソ。ち、もう一本。

(2002.2.2)-9
赤い目をした子うさぎが、横たわる私を恐れず、私から抜けて行くものをじっと赤い目の中で動かしてる。  あなたが他の人のものになって行くのを見つけたって、出来る事は何もない。それでも元には戻らない。  これは現実なのさ。地の果てから来たのさ。赤い火の川。さぁ、逃げなさい。  私たち粉々になったよ。あなたといる自分が嫌いだったよ。夏が置いていった空き缶の様に夢をほったらかしにしてたよ。  同じお墓に入りたい。”ずっとずっと一緒”だって、あなたのその言葉だけで何があっても前進できる。  赤い火の川。地の果てから来たのさ。出来るだけ遠くへ、さぁ、逃げなさい。  あなたをも巻き込んで海へ、力尽きるまで流れて。赤い火の川となった私を海が止めてくれるでしょう。  私たち粉々になったよ。灰色になって飛んで行ったよ。私に残されたものは効かなくなった永遠の約束。  地の果てから来たのさ。赤い火の川。出来るだけ遠くへ、さぁ、逃げなさい。  私たち粉々になったよ。灰色になって飛んで行ったよ。私に残されたものは効かなくなった永遠の約束。  あなたをも巻き込んで海へ、力尽きるまで流れて。夏が置いていった空き缶の様に海にも嫌われるのよ。 
小谷美紗子「火の川」(改行排除。句読点追加。)

(2002.2.2)-10
全部焼いてしまえ。燃え尽きない。燃え尽きない。溢れて、川になる。その川、火の川が海に達するとき、君はようやく焼け爛れて、溶けて、醜いものを醜いと言えるようになるのですね。知っていますか。核燃料は一度火が付くと、自分の熱で自分を更に燃やすらしいですよ。元の自分じゃない、違うものになるまで燃え続けるそうですよ。全てを貫く光を出しながら燃えるそうですよ。冷めてもその光であらゆる生物を害し続けるそうですよ。海水など、全て沸点へ。世界中の海水が一瞬で沸騰して、大きな大きな噴水のように、高く高く立ち昇る。津波は陸の隅々へ、ヒマラヤをアルプスをアンデスを除いて行き渡り、あらゆるものを押し流す。立ち昇った水は無数の台風となり、数百キロの半径で回転しながら陸上の全てのものを吹き飛ばす。ぼくの街を、君の家を、あいつの身体を。全てをさらって、それで海溝を、この溝を埋めましょう。ねぇ、そうでしょう。あいつも焼いてしまえばいいじゃないか。君を棄てたんだ。焼き尽くしてやればいいじゃないか。真っ赤な眼から真っ赤な川を搾り出せばいいじゃないか。真っ赤であり続ければいいじゃないか。火の川は赤黒く、遅く、流れて、終えず。海も焼き尽くす。それが現実なのさ。
(2002.2.2)-11
ReadMe!は一日のアクセス数を知らせてくれているのですが、やっぱり減りましたね。仕方ないですね。でも、残っていくれている人もいるみたいで。ありがたいです。どなたなのか正確には存じ上げませんが、ありがとうございます。自分でも時折眼を背けたくなります。でも、仕方がない。ぼくが書くのはやはりこういうもので。それを見ていてくれる人がいる限りは見せていようと思います。できるだけ書き取りたいと思っています。ぼくにあっては生きることよりも先にそれがあるようなのです。そうあらねばならないようなのです。最近歩くのが速くなりました。ほんとに焦っています。わけのわからないものに焦らされています。歯を食いしばるのですが、涙が出ます。何がしたいのかもはっきりとはわからないのに、喚き散らして泣いています。いい歳して。情けないです。ただ、自分の非力が恨めしくて、恨めしくて。ホームと車両の隙間に巻き込まれてしまいたくなります。だから、ホームでは壁に背中を引っ付けて立っています。何も考えないようにしています。早く死にたいのに、死にたくないです。苦りきって笑っています。しばらくこんなのが続くと思います。すいません。よかったら見ていてください。
(2002.2.3)-1
 しかし、自分の持ちネタが、絞め殺せだの、焼き尽くせだの、噛み千切れだの、刺し殺せだの、握り潰せだのしかないというのは、なんだか、テレビヒーローになりきって庭でひとり空想の敵をなぎ倒して遊んでいる、向かいの家の子供と同じように思えまして。スチロール製のブーメランか何かを、掛け声と共に投げて、決め台詞。敵の断末魔と、我が美しき勝利の陶酔にしばらく浸った後、おもむろに庭の端に落ちているブーメランを拾いに走る。さぁ、また次の敵がやってきた。この武器があれば、ハイテク機能満載の、超合金製の、このブーメランがあれば、あんなやつは一撃なのだ。さぁ、来い。と、庭を行ったり来たり。
 まぁ、あれですが、ぼくの方はというと敵役のほうを好むのですが。ふははは、愚かな人間どもよ。我が手で滅ぼしてくれるわ。という、あれなんですが。あれですが。ちょっとなんか書ける気がするとすぐにそれになってしまうのは、実にあれで。ほんとにもっとゆっくり書かなければならないと思います。観察して、それを書く。それをしなければならないと思います。情景に関しても然り、自分の感情についても然り。当たらない拳をぶんぶん振っていると疲れるのであります。一発でぶち落とすことを望むのであるなら、先ずはじめに対象を見ることありきであります。
(2002.2.3)-2
 今日は雨降りで、小谷美紗子を聴いている曲の切れ目にしとしと雨音の間奏が聴こえて来ます。雨も降っていることだし、おとなしく本を読んでいても構わないだろうと、考えていたのですが、ねぇちゃんの歌を聴きながらだと、ドストエフスキー大先生を読むことがどうしても出来ないので、当然大先生のは後日に回されることになってしまいました。どっちがいいかっていやぁ、そりゃあねぇちゃんの想いのほうがいいにきまってんだろ。お前の掃き溜めの描写なんて、できれば見たくなんてないさ。なんて、ぶつぶつやって、ねぇちゃんの曲の1フレーズを一緒に口ずさんで、あー、今日はいいや、と、ポイ。
 仕方がないので、他の本でもと思うのですが、読みかけの「吾輩は猫である」はもう開く気もしないし、ニーチェとかいう人の本も、結構いい感じはするのですが、当時のドイツの状況を知らないので、事情を類推せねばならないなど、作業が小難しく、一行読んでは休憩、ねぇちゃんと一緒に歌い、歌の区切りがついてから、また次の一行。これでは一向に進まない。だめだ、これも後日。やれやれ、それでは仕方がない、太宰を読む他ないかと、読まなくてもいいようなのをぼつぼつ読んでいます。このクズの書いた小文は、自分が書いたことであるかのように、一言読む先から結論までがわかってしまいますので、ねぇちゃんの歌を歌いながら読んでも全然大丈夫なのです。
 しかし、この文学の音楽に対しての完敗ぶりを音楽をやれないぼく自身の中に見出すものですから、少々苦笑いしてしまいまして、太宰がビートルズより後の男だったら、何と言っただろう、などと考えています。こりゃアカン。って言うかな。君がべらべらと喋っていることは、文字でやるよりも、多分歌でやったほうがうまくいことだよ。どうするよ。しかたねぇ、歌うか、って、、、できるか、そんなん、なぁ。俺なんて、書くのすらおぼつかないというのに。
 なんて、部屋の真中、今日は敷きっぱなしの布団の上に正座して、目の前に置かれた5cm程の安紙と黒鉛とで出来た山二つ、引きつった自意識しか入っていない、見るだけでうんざりのぼくの過去を眺めて、いやになって眼を背けるようと顔を左へ回すと、そこにはこれまた安紙と黒鉛とで出来たモノトーンのえがべたべたと。もうつくづくいやになって、うずくまって、これが我が青春なりしか、なんて思ってみるけれど、これも歯が浮くばかりで。結局、腹減った。となる。飯食いに行くか。

(2002.2.3)-3
かくめい
 じぶんで、したことは、そのように、はっきり言わなければ、かくめいも何も、おこなわれません。じぶんで、そうしても、他のおこないをしたく思って、にんげんは、こうしなければならなぬ、などとおっしゃているうちは、にんげんの底からの革命が、いつまでも、できないのです。
太宰

(2002.2.3)-4
耳、甚だ痛し。たまにはいいこと言うじゃないか。いや、だから、でもどうすんだよ。今更歌うなんて、できっこないぜぇ。
(2002.2.3)-5
だから、ぼくは書くよ。かくよ。そう、言うよ。しっかり、まだ四月も経っておらず、って言い訳も添えて。

(2002.2.3)-6
織田君の死
 織田君は死ぬ気でいたのである。私は織田君の短篇小説を二つ通読したことがあるきりで、また、逢ったのも、二度、それもつい一箇月ほど前に、はじめて逢ったばかりで、かくべつ深い附き合いがあったわけではない。
 しかし、織田君の哀しさを、私はたいていの人よりも、はるかに深く感知していたつもりであった。
 はじめて彼と銀座で逢い、「なんてまあ哀しい男だろう」と思い、私も、つらくてかなわなかった。彼の行く手には、死の壁以外に何も無いのが、ありありと見える心地がしたからだ。
 こいつは、死ぬ気だ。しかし、おれには、どう仕様もない。先輩らしい忠告なんて、いやらしい偽善だ。ただ、見ているより外は無い。
 死ぬ気でものを書きとばしている男。それは、今のこの時代に、もっともっとたくさんあって当然のように私には感ぜられるのだが、しかし、案外、見当たらない。いよいよ、くだらない世の中である。
 世のおとなたちは、織田君の死に就いて、自重が足りなかったとか何とか、したり顔の批判を与えるかも知れないが、そんな恥知らずの事はもう言うな!
 きのう読んだ辰野氏のセナンクウルの紹介文の中に、次のようなセナンクウルの言葉が録されてあった。
「生を棄てて逃げ去るのは罪悪だと人は言う。しかし、僕に死を禁ずるその同じ詭弁家が時には僕を死の前にさらしたり、死に赴かせたりするのだ。彼等の考え出すいろいろな革新は僕の周囲に死の機会を増し、彼等の説くところは僕を死に導き、または彼等の定める法律は僕に死を与えるのだ。」
 織田君を殺したのは、お前じゃないか。
 彼のこのたびの急逝は、彼の哀しい最後の抗議の詩であった。
 織田君!君は、よくやった。
これも太宰

(2002.2.3)-7
No more hope. No more justice.
(2002.2.3)-8
これは明らかに中毒症状です。お外へ出れません。ぎぇぇ!クソ。クソ。これはいつか報いを受けさせねばなるまい。おい、おれはあんたに半分入り込んじまったぞ。どうしてくれんだ。
(2002.2.3)-9
触媒。触媒。君は巫女さんのようなもので、霊媒師のようなもので。ぼくはしっかりぼくのブツを作ってしまう。作ってしまってから、煙草を吹かして、そのありがたみをすっかり忘れてしまって、上のような言葉を吐き掛ける。おお、浅ましい。ああ、しかし、君の声は、歌は、皮膚では防げない。脳を包む。心臓を抉る。おかげでぼくは息も絶え絶えになる。それが望みなのに、苦しいもんだから、悪態を吐く。勘弁してくれ、と言う。スマン。スマンのぅ。ぼくも真面目に生きねばならぬ。捨てるところはいずれ捨てて、がけっぷちに立ってやらねばならぬ。今はどうしてもふわふわしている。しばし猶予をくれ。いずれ、搾取できるところからはあらゆる手段を使って搾取をしても、この命燃やし尽くすような生活をせねばならぬ。あらゆる恥辱を受けつつ、それでも自分の想いを遂げるためだけに生きる、そういう生活をせねばならぬ。しかし、しかし今しばらく猶予をくれ。ぼくはまだ自信がない。そうやってこれがあらゆる業苦を背負ってまですべきことであるとは確信し切れぬ。陸橋の高架の下で生活する覚悟が出来ぬ。今しばらく、今しばらく、待て。待っていてくれ。
(2002.2.3)-10
訂正。上のビートルズの話。あの部分がぼくと太宰との差異ではないか。そうだ、やつは別に困らないんだ。で、ぼくは困るんだ。そうか、そうだな。
(2002.2.3)-11
村上龍についても、もう一作読んだら書く。この前、あれだけこけおろしたが、その処女作、素晴らしく。混沌とそのおののきが渦をなしているが、確かに澄み渡り、その言葉、その想い、美しく。我、到底かなわじ。少なくとも量においてはかなわじ。質は、逆切れ気味に、質ならなんとか、と言いたし。しかし、とにかく、綺麗である。これがあの脂ぎった顔の持ち主から創られたものかと、しげしげと眺め、心底信じられず、感嘆符のみがコメントとして付くような、素晴らしきものであった。しかし、その後、ぼく自身もその容貌に甚だ似合わぬものを書くものであったなどと思い直しておる。太宰風に言うならば、「君、外身と書くものは全く関係しないよ。」ああ、それは実に心強き事なり。それから、彼は自選をしている。まだ彼のものを読んだ事が無いのなら、自選集を読むのがよかろうと思う。作品について一番よくわかっているのはそれを書いたものである。なんせ、そいつは他の人間の10倍、それに関わっている。
(2002.2.3)-12
それから、ここを読んでいる暇があったら、太宰の「もの思う葦」(新潮文庫)を買ってきて読む事をお勧めする。ぼくの思考、いや思想と呼んでもいいかも知れないが、そういうものはこのクズの書いたものの中に残さず余さず収められている。ぼくはただ、こいつのコピーになれるよう、必死に走っているだけのようである。もう一度言う。ここを読んでいる暇があったら、本屋へ行き、数百円出して、太宰のを買って読め。
(2002.2.3)-13
ぼくも今、その「もの思う葦」の最後に収められている「如是我聞」という決闘申込書を、ショットガンを読んでいますが、これはすさまじいです。全部を敵に回す気でいます。こうでなくてはいけません。媚びなど、一寸でもあってはなりません。個人攻撃が全体攻撃と同義になるような話をすべきであります。全員の全力での反撃を誘発するような文を書かなくてはなりません。玉砕とはこのようなものを指して言うのであります。武士道とはこのようなものを指して言うのであります。
(2002.2.3)-14
武士道とは、死ぬ事と見つけたり。百ウン十年前までは大真面目でこういうことを言っていたのです。三百年、四百年、大真面目で言っていたのです。今の倫理のほうがよっぽど歴史が浅い。そんなものに負けてたまるか。なぁ、はにかみの含羞よ。大儀は我等にあり。割腹にこそ、誠実と純真とが有り。腸を引きずり出さぬには置かぬ。血反吐を吐いて、人を遠ざけずには置かぬ。我、その誠実のために死なずにはおれぬ。
(2002.2.3)-15
ぼくは君を少し見直したよ。しかし、しかしだよ、やはり妾と心中するというのは感心しないね。或はそれも含羞とはにかみかね。そんなことだから、君の書くものは信用されないのだよ。ぼくのような人間にしか、同情されないのだよ。
(2002.2.3)-16
ああ、このクズ。伊達に3度も4度も死にぞこなったわけではないらしく、以下、その引用。
(まったくそうだよ。太宰、大いにやれ。あの教授たちは、どだい生意気だよ。まだ手ぬるいくらいだ。おれもかねがね、癪にさわっていたのだ。)
 背後でそんな声がする。私は、くるりと振り向いてその男に答える。
「何を言ってやがる。おまえよりは、それは、何としたって、あの先生たちは、すぐれているよ。おまえたちは、どだい、「できない」じゃないか。「できない」やつは、これは論外。でも、望みとあらば、来月あたり、君たちに向かって何か言ってあげてもかまわないが、君たちは、キタナクテね。なにせ、まったくの無学なんだから、「文学」でない部分に於いてひとつ撃つ。例えば、剣道の試合のとき、撃つところは、お面、お胴、お小手、ときまっている筈なのに、おまえたちは、試合(プレイ)も生活も一緒くたにして、道具はずれの二の腕や向う脛を、力一杯にひっぱたく。それで勝ったと思っているのだから、キタナクテね。」
 耳痛し。そのとおりである。よっておれはお前の二の腕をありったけの力を込めてひっぱたく事にする。
 ショットガン、ぶっ放されて、黙ってなどいられるものか。
(2002.2.3)-17
やはり、おれはお前をなぎ倒さずにはおかない。住み分けなどというお利巧な事はできない。お前ぶん殴ってお前の名の代わりにおれの名を置かずにはおかない。お前の言う事はいちいち正しく。そのための正当な感情の昂ぶりに満ちている。しかし、おれはお前を排除せずにはおかない。おれの名が出る代わりにお前の名が沈む、そういうような現象を作らずにはおかない。そうだ、キサマとは戦わねばならぬ。子供一匹、二匹、三匹、四匹、満足に育てられないような、片端の人間は蹂躪せずにはおかない。オラ、死ね。どっか行け。お前はおれと被りすぎる。お前はもう死んでいる。その場所、おれに譲れ。おれに飯を食わせろ。そうしたら線香の一本でもくれてやる。どっか行け。いずれ、お前よりもいいものを書いてやる。だから、頼む。どっか行ってくれ。
(2002.2.3)-18
今はまだ、お前の書いたものを推してやる。しかし、いずれ、必ず、蹴落とす。覚悟しろ。
(2002.2.3)-19
そして、お前はしっかりと俺のような思い上がりを切り捨てるものをイチペエジ後によういしているのだな。大したものだ。ああ、大したものだ。
 なお、その老人に茶坊主の如く阿諛追従して、まったく左様でゴゼエマス、大衆小説みたいですね、と言っている卑しく痩せた俗物作家、これは論外。
やはり、ぶっ殺さずにはおかない。
(2002.2.3)-20
ああ、十年我慢しておれば、このくらいの毒が溜まるものらしい。敵わぬ。我が毒もここまでは行かじ。道端の小石にまで喧嘩を売っておる。この男、死ぬためなら、本当にあらゆるものの助けを借りんと欲していたものらしい。そうでなければ到底死に得ないこと、知っていたらしい。
(2002.2.4)-1
 昨日のは、村上龍の話あたりから、もう泥酔に近い状態で書いていましたので、明けて今日、二日酔いの胃をさすりつつ会社で読み返してみると、典型的な威勢だけがやたらといい野次馬の様相を呈しておりまして、実に恥ずかしく、今日はその釈明からはじめなければなりません。
 世に数多いるであろう太宰治ファンの方々、卑小、鈍重、へっぴり腰の私を酒の勢いとはいえ、うっかり氏になぞらえてしまい、まして、その場所、その地位、よこせなどと口走り、大変に申し訳御座いませんでした。まさかそんな大それた事を本気で思っているわけでは毛頭御座いません。ただ、氏があまりにも刺激的な文章をお書きになられておりましたので、つい読んでいる私まで勢いづいてしまいまして。あれです、便乗というやつでして。えへへへ。すいません。赦して下さいよ。
(2002.2.4)-2
あー、休みてぇ。会社に行けばぷろぐらむ、部屋に戻ればぶんかえかさけか。寝つきも悪く、眠りも浅く。電車で座っているときもなぜか動悸が。勘弁してくれ。どっかにスイッチ、ついてないですかね。プシュゥーンって、止まってくれないですかね。帰るときにちゃんと電源切って帰ってくれませんかね。ああ、それから、明日来てもONにしなくていいよ。
(2002.2.4)-3
誰のせいかっていやぁ、そりゃぁ間違いなく、CDの向こうにいるこのクソねぇちゃんのせいなのだ。やはり何らかの仕返しを、どうにかしてやらねばならん。うーん、何がいいでしょうか。そうですね、呪いでもかけてみましょうかね。行け。行け。行け。行け。行け。行け。もっと歌え。歌え。うまくなれ。もっと魂込めろ。もっと。もっと。俺を泣かせてくれ。
(2002.2.4)-4
桜の芽っていつ頃付き始めるんですか。ぼくの部屋の外には大きな桜の木があります。去年の春は花吹雪で大変でした。嬉しかったですけどね。このところ少し暖かいようで、気が早く、春の事などを思ったりなどしたものですから、眺めてみたんですけど、よくわかんなかった。あれは芽なのかな。枝があんななのかな。オウ、みんな頑張ってんだぜぇ。桜ちゃんもちゃんと生きてんだぜぇ。ちゃんと春になったら花を咲かさないとだめなんだぜぇ。おいらのとなりでよ。いちんちいちんち、ちゃんとやってんだぜぇ。スマン、知らんかった。頑張れ。春になったら、ありがとう、言う。それまでは、言わん。頑張れ。ちゃんとやれ。春には花を。春には君を。春に、はやく春になれ。
(2002.2.4)-5
あー、この「うたき」というアルバム。ほんとにわかりやすく。はぁはぁ、「葛原勾当日記」みたいに、勝手に組替えたい。間に小噺を挿入して、時系列で並べてやりたい。7割方当てる自信が有るぞ。ぐあー、してぇ。してぇ。でも、それを満足いくようにするにはちょっとまだ、ぼくのちからが足りんな、きっと。
(2002.2.4)-6
なぁ、とても残念な話なんだが、ぼくらは昨日も今日も明日も生きてるんだよなぁ。仕方ねぇよなぁ。こうなったらからには、ビー―ーーーーーーーーーーーーって、その連続、繋ぐ線引っ張って、我が道、我が想い、いちいちたどらずにはおかねぇよなぁ。この先には大赦あり。そう信じてやるしかねぇよなぁ。

(2002.2.4)-7
彼が死んだ後残された人は届かない問いを続ける。なぜオノレの命を自分で奪ったの、何をすれば帰ってくるの、と。 今日は母の日、ママが欲しいのは、ただオマエが元気で帰ること。 今そこから飛び降りようとする人、さぁ、私と一緒に歌いましょう。 愛しいあなたを導く事。憎たらしいあなたを許す事。 私の耳に彼の囁く音楽がおりて来たの。 生きてる私たちは今から彼の死を無意味にしないわ。何をされても、何をしなくても、生きてこそ頬は赤い。 人を恨むことは自分を恨むこと。死へ逃げるということは何も守れないということ。 私を捨てて逃げる人。私を踏んで上がって行く人。 仕返しの為、死んだりしない。そう、私と一緒に歌いましょう。 愛しいあなたを導く事。憎たらしいあなたを許す事。 私の耳に彼の囁く音楽がおりて来たの。 生きてる私たちは今から彼の死を無意味にはしないわ。私の耳に彼の囁く音楽がおりて来たの。 今日は母の日。ママが欲しいのは、ただオマエが元気で帰ること。
小谷美紗子「母の日」(改行排除。句読点追加。)

(2002.2.4)-8
ぎぇぇ!始めてしまったぁ。思い上がりの極致。おそらく無残に敗北し、放り出すであろう。いや、しかし、とりあえず今はこれに応えねばなるまい。
(2002.2.4)-9
母を出されると、やはりどうしても劣勢に回らねばならないが、それでも言わねばならぬ。君の歌はぼくを打ちのめすのだよ。ぼくは卑屈なのだ。生まれたときからそうなのだ。仕返しのためなどでは決してない。外と関わりのあることではない。はじめから決まっていた事なのだ。ぼくの死はぼくの死だ。意味もクソもない。ただ、死ぬだけだ。そう、ぼくは君を捨てて、踏みつけて高いところへ行くんだ。君とは一緒に歌いたくない。その救いは尊すぎる。ぼくには不釣合いなものだ。ぼくははじめからいなかったのだ。いないものがいてしまったところからこれは始まっているのだ。ああ、君の耳は実に神聖なもので、ぼくの呪詛も、救いを求める歌と聴こえるようだ。しかし、ぼくは言わなければならない。それは間違っているよ。ぼくは決して許しなどは求めてはいない。確かにぼくは何も守らないよ。そんなことは欲してはいないんだ。君からも、ぼくからも、全部から解き放たれたいんだ。すべてから解き放たれて、舞い上がるんだ。あの馬鹿どものように、やたらと大仰に、地獄の火山まで噴火をさせて、その吹き上げる噴煙に乗って、天上界へ上り詰めるのだ。
(2002.2.4)-10
あ、すぐ上の大赦と見事に矛盾する。あはは。馬鹿馬鹿しい。どちらが馬鹿馬鹿しいんだろう。それはぼくにはわからない。ただ、言えるのはぼくはまだ生きているよ。明日は、まだわからない。それだけだ。
(2002.2.4)-11
やれやれ、やはり、持て余しています。もぐら叩き。ぶっ叩いても5回後には同じ穴から、アッカンベーした顔がまたニョキッと生えてきます。ぼくはぜーぜー言いながら、また、そいつをぶっ叩かないといけないんです。それでも、一点。やれやれ。これ、100点くらい稼ぐとなんか貰えるんですか。やれやれ。
(2002.2.5)-1
鳴けぬなら 死んで御詫びを 不如帰
(2002.2.5)-2
昨晩はろくに眠れず、朝っぱらからこのような句が浮かぶ始末で。危険極まりない。
(2002.2.5)-3
うふふ、写し終わった。どうしてくれよう。とりあえず、この無意味で冗長な改行を排除したいな。しかし、どうしてくれよう。どう料理してくれよう。これはうっかりうまく行くと全部乗っけられるぞ。素晴らしい。一個だけちょっと持て余すものがある。だから案外これは大外れかも知れん、ともちらりと思う。ええい、構うものか。ばっちりのはずだ。ああ、これほど筋書きが決まるのははじめてだ。嬉しすぎる。ここの形式ならきっとうまくやれる。完璧だ。完璧のはずだ。頼む、うまくいってくれ。書き出しが実に難しいが、ねじ伏せてやる。
(2002.2.5)-4
20, 21, 26, 28, 39。真面目に年譜を読む。正確には4回失敗していたらしい。呆れて物言えず。きちんと確認しなかったぼくも悪いが。2度でなく、4度。ああ、そうですか。
(2002.2.5)-5
それから、ぼくはいろいろ誤解、曲解をしていそうだ。子を持つこと。その意味。その破綻の過程。もう一度真面目に読み返さなければならない。このクズの中に愛が、小さく哀しい愛があったのかも知れない。それを確かめなければならない。
(2002.2.5)-6
酒で失ったもの。
少しばかりの記憶。
いくつかの約束と信用。
わずかな知識と知恵。
友情。

酒で得たもの。
メビウスの輪。
警戒と嘲笑。
罪の自覚と、償いの日々。
連帯。

(2002.2.5)-7
少々懲りすぎか。前半もいじりたし。「約束と信用」、「知識と知恵」は甘い。そんな同じようなのを並べている場合ではない。まだ、ある。
(2002.2.5)-8
君は技巧に魅せられているのかね。それとも、ホントウに魅せられているのかね。
(2002.2.5)-9
問い続けなければならない。わかるまで見続けなければならない。
(2002.2.5)-10
だからといって、自身の技術を向上させないというのは、怠慢のひとことである。
(2002.2.5)-11
技巧の美しさは、ゴシックで、バロックで完成されている。現代では、車を見ればよい。最近ではフォルクスワーゲン、特にアウディがよい。日産は気を吐いているが多少空回りの感が否めない。
(2002.2.5)-12
技術は一人でやるよりも百人でよってたかってやったほうが絶対にいい。それは議論と切磋琢磨との産物である。しかし、ホントウはそれぞれの中にしかない。それを取り出せるか否かは、その自身の中にしかない。
(2002.2.5)-13
さて、そういうぼく自身の技術は向上していますかね。
(2002.2.6)-1
 明日、初めて客先へ行くことになったので、部屋へ戻ってからもそもそスーツを取り出して着てみた。この会社に入って、既に一年近く経っている。当然今年入社した輩の中では最後である。まぁ、配属がそういうところだったから仕方がないのだけれど。しかし、スーツは就職活動以来着ていないから、一年半以上ぶりになる。ネクタイの巻き方は当然わからない。思い出せない。仕方ないので、この前、と言っても9月くらいだが、夏用のスーツを買ったときに貰ってきていたハウツースーツのパンフレット(メンズスーツのお取り扱い方法、カラーシャツのお取り扱い方法、ネクタイのお取り扱い方の三点セット)を引っ張り出してきて、ぐるぐるやった。長さがなかなかうまく行かない。ああ、今日やっといてよかった。明日遅刻するところだった。
 などと感慨にふけりつつ、何とか締めて、上着を着る。うわ、自分で言うのもなんだけど、ホストみたい。髪長いし。スーツ自体も成人式のために買ったやつで、上着はずいぶん高いところにボタンがあって、ウェストがくびれている。下も超ストレート。窮屈。全然仕事着な感じではないやつなのだ。き、気持ち悪い。誰だ、オマエ。とりあえず、もみ手をしてみた。めちゃくちゃしっくりこない。ますますホストっぽい。き、気持ち悪い。明日これ着て仕事すんのかよー。やってらんねぇよ。定時前に帰っちゃおうかな。
 溜息をつきながら、コートも引っ張り出してきて着てみる。お、重い。アホか。あ、すそんとこに皺がある。延ばさないと。あー、めんどくせぇ。
 やれやれ。明日は憂鬱だ。アメリカなんて絶対行くもんか。
(2002.2.6)-2
 ブーツを履いたら見事にホストが完成しました。おねぇさん、火をつけてあげるよ。
(2002.2.6)-3
小谷美紗子のベストを買ってくる。以前8日と書いたが、6の間違い。しかも、ベストだった。5枚目は3月である。わがまま言うなら、全部作り直して欲しかった。今のほうが絶対にうまい。いい子だねって、褒めて、自分を褒めてあげながら、一曲一曲撫でてあげながら、全部歌い直して欲しい。それをCDに記録して欲しい。君にはその価値がある。ぼくもやさしいえがかきたい。かきかたを知らない。ぼくのえにはいのちがない。だからつながることがない。
(2002.2.6)-4
口が軽くなっていかん。べらべらべらべらと。やたらとなんにでも繋げたがる。全部わかったつもりですか。いい気なもんだ。勢いづくとこれだから、単細胞は困る。

(2002.2.6)-5
「何を言ってやがる。おまえよりは、それは、何としたって、あの先生たちは、すぐれているよ。おまえたちは、どだい、「できない」じゃないか。「できない」やつは、これは論外。でも、望みとあらば、来月あたり、君たちに向かって何か言ってあげてもかまわないが、君たちは、キタナクテね。なにせ、まったくの無学なんだから、「文学」でない部分に於いてひとつ撃つ。例えば、剣道の試合のとき、撃つところは、お面、お胴、お小手、ときまっている筈なのに、おまえたちは、試合(プレイ)も生活も一緒くたにして、道具はずれの二の腕や向う脛を、力一杯にひっぱたく。それで勝ったと思っているのだから、キタナクテね。」
(2002.2.6)-6
並べ替えるのは楽しい。やはりどうも一曲入れ場がない曲がある。別の話にするとしっくりきそうなのだが、それだとぼくを乗せられない。それはできればいやだ。
(2002.2.6)-7
なんせ、失恋を書くのは二回目ですけぇ、あれもこれもやりたくてねぇ。きちんと正確に並んでくれれば、必要最低限のエピソードをはさみこむくらいはできそうなんですよ。あとは、それを無意味に膨張させて、それこそピンク色で包んでしまえばいい。チュッチュ、チュッチュやらせればいい。大丈夫、「火の川」があるからどんなに暴走してもいい。ああ、うまくいけ。うまくいけ。うまくいけ。うまくいけ。
(2002.2.6)-8
ちくしょー、これのうちの一個、絶対に完全な空想だなー。絶対つじつまが合わん。めんどくせぇ。全部チェックしないとだめじゃんかよー。
(2002.2.6)-9
ぐ、ぐちゃぐちゃになってしまった。酔っ払いに頭使わせんじゃねぇよ。あー、今日はだめだ、また明日。
(2002.2.6)-10
 仕方ないのでブタ小屋掃除の続きをする。それでいろいろと思い出す。
 恥ずかしながらも、調子に乗って書いてしまえば、高校から大学の初期にかけて、同時に二人の人間であることというのはどういう状態であるのか、ということについてだらだらと取り扱って、それを話にできれば、それは画期的なのではないか、などと思い、いろいろと状況を想定してやっていたことがあった。結局何から何まで不可能なのだが、一番わかりやすい話をすれば、かたっぽが殴り飛ばされたときに、もうかたっぽは平気で飯を食っているというような状態が起こりえるのか、それが可能でなければ、同時にふたつの身体をひとつの人間が扱うのは不可能であるはずで、などとそういうようなことをぐたぐたと。また、かたっぽが恋で舞い上がっているときに、かたっぽがふられたりするとどうなるのだろう、などということをぐたぐたと。単純に、無理なのである。だから、ぼくは画期的な話はかけないのだった。
(2002.2.6)-11
多重人格なんてのは実に羨ましくて。
(2002.2.6)-12
今日は雑談ばかりだ。雑談ついでにもうひとつ。スポーツ仲裁裁判所の誠意ある回答にぼくは感謝し、その決定に賛同する。罪は贖われうる。そう言ってくれた。感謝する。罪を犯した人間は金メダルを持つ資格がないなどと、そんなのは。あれは記録に対しての報酬のはずだ。記録に対する栄誉のはずだ。資格も人格もない。お前等の美意識なんてものは大抵間違っている。おれはお前等の取り決めたルールに従って、勝ったのだ。お前等におれのそこまでの過程についてとやかく言う権利なんてあるもんか。そんなのは俺に勝ってから言え。太宰のように。上に立ってから言え。すべてを棄てる覚悟を決めてから、言え。おれには今妻がいる。1歳になる子がある。おれはおれの栄誉のためだけにそのメダルを欲しているわけではないのだ。おれは、おれは、おれを救ってくれた、この世で最も美しい、慈悲に満ちた女神の為に、そしてその子、不浄なるおれとの子なれど、尊き、希望に満ちた我が子に誇りを与えるために、そのメダルを得ようとしているのだ。おれの犯した過ち決して消えはしないが、今のおれは、過去の我とは別物なり。我はいくら蔑みを受けども反駁の余地は是ないが、今の我に対する拒絶、挑戦、決して我のみ対してのものにあらず。我が妻、我が子の未来への挑戦なり。我、これには断乎として抗議せねばならぬ。なんとしても持ち帰らねばならぬ。お前等の場当たりの美意識、ぶちのめさずにはおかない。我、そのメダル、我が妻に捧げたし。我が子の首にかけてやりたし。我が身、確かに不浄なれど、我が記録、我が妻に子に捧げたし。よこせ。お前等には負けるわけにはいかないのだ。いかないのだ。
(2002.2.7)-1
明日もどさまわり。この集団の末席にぼくが加わっていることをお知らせせねばならないそうです。明日は怒られにいくみたいです。いや、別にぼくのミスではありません。ぼくはまだお客さんに謝らなければならないような事態が起こりうるような仕事をしていないので。ありがたいことに。でも、やっぱりアメリカには行かなければならなそうです。作った人間が使い方を教えに行くのは実に道理なのですが。いーやーだー。やれやれ、だいたい人に教えられるほど、自分でもよくわかってねぇのに。相手がヤンキーだとは。あの程度の取説訳すのに3日かかったんだぞ。ジャップの前でも、しばらく考えてからじゃないと答えられないんだぞ。その場で質問になんて答えられるわけないだろ。。。はぁ、観念してぼつぼつ準備し始めるか。
(2002.2.7)-2
つい昔風の書き方になるのは、今よりも助詞やらなんやらや、言い回しが、今のものよりも単純だからみたいです。いちいち気にせずにダーッて書きたいときに、自然とああなるようです。論文などを書いてるとですます調ではなくなってしまうのと同じで、それより更に進んで、である、すら惜しいときになるらしい。我、と書けば、助詞すら選ばなくていい。
(2002.2.7)-3
そうだよなぁ、最近いじいじ選ぶようになってきたもんなぁ、はさむ位置とかもいじいじ入れ換えたりするようになってきたもんなぁ。めんどくせぇんだよなぁ。でも一度気付いたら、気になって直さずにはいられなくなっちゃったもんなぁ。
(2002.2.7)-4
君は5m先で立ち止まって、振り返って、なんだかよくわらからない表情をした。ぼくはもじもじしている。ずっともじもじしていた。構内をゆっくりと通り抜けてゆく大きな空気の塊があらゆるノイズをなめして静寂を作り出し、この場にいる人間をぼくと君だけにした。君の顔はこれで最後だと言っていた。君の顔は呆れていると言っていた。君の顔はわからないと言っていた。君の顔はいとおしいと言っていた。まだ他にもいろいろ言っていた。ぼくはやはりもじもじしていた。どれにも答えられないので。敷かれた灰色のタイルが一様に冷たい。流れる人の列が、黒いコートばかりで冷たい。電光掲示板がテカテカやっていて、何時何分なんて、次々と出していて、冷たい。うまくいっているやつはみんな、冷たい。日光は、黄色い日の色は。今日は何で曇り空なんですか。冷たい。ええと、ええと、ぼくは、ぼくは。君の表情は少しずつわかりやすいものになっていった。何十本かの蝋燭の火が一つずつ一つずつ消えてゆくみたいに、少しずつわかりやすいものになっていった。ぼくはそれに見惚れていた。ぼくは君の顔から消えていっている表情をぼくの中にひとつひとつ作り出していた。思い出していた。段々と最後に残る君の表情がはっきりとしてくる。それは失望でした。はい、確かにそれでした。そして、それだけになったとき、君は口を開いた。
(2002.2.7)-5
君は何かパクパクやっていた。ぼくはもじもじしていた。
(2002.2.7)-6
それが何日かに一度浮かんでくるので、ぼくは唾を吐く。開き直りか。自分に対してか。よう知らんが。駅から部屋までが遠くなった。電柱の数を数えたりして、驚いてた。煙草は、やっぱり増えました。あと、雑誌を細かく読むようになった。道路を広いと感じたりとか。言葉を選ぶようになって。で、人の顔を、見ない。見ない。見ない。
(2002.2.7)-7
買い物に出るといいものがよく見つかります。君と一緒に使うにはいいものばかりです。ひとりでは、いらないね。ご褒美は、いらないね。いい歌が聴きたいね。君の顔を、もう一度、やっぱりね。記憶はぼくを責め苛むばかりですから、生のが、欲しいね。暖かくして。並んで信号待とう。あの店うまそうだ。小粋にうまそうだ。一緒に、君はワイン、ぼくはウィスキー、乾杯。ふふん。ぶらぶらぶらぶら歩いている。
(2002.2.7)-8
ねぇ、そういう風にさ、いつもなんだかわけのわからないことを言ってばかりじゃない。はぐらかしてばかりじゃない。
(2002.2.7)-9
ポケットに手をつっこんで、君の指摘はいつも、普通に刺さるね。ぼくは君をよく知っている。そうさ、知ってるよ。あ、花屋だ。花屋だよ。君の好きな花は、どれだっけ。名前覚えなかったよ、見りゃあわかる、なんてやって。間違えた。見つからないとき、聞けないよ。頼めないよ。あ、それでいいんだ、余計なことはできないほうが。コーヒーが飲みたい。あの店まで行こう。とっておいてよかった。別にそんなつもりはなかったんだけどさ。煙草を取り出して反転。ライター、どこやったっけ。すぐには見つからなくて、コートのポケットにはなくて、ズボンの前の両ポケットにもなくて、なぜか後ろの右側に入っていた。三回シュッて擦って、火を点けて。脇の電柱に吹きかける。おあつらえ向きに風俗のビラが2枚貼り付けてある。ふーん、畜生。目つき悪いですか。知らんよ。ねぇ、何か言って。なんでもいい。ああ、だめだ。何でもじゃない。あれはきつい。だから、優しいこと、言って。ちょっと手を出してきて。汚い空だよな。ああ、あのイス、2脚あってはじめて。そうか、そうだよな。なんでも、やっぱりペアであって、はじめて。それはそれは。いいのかな。知らないよ。
(2002.2.7)-10
赤信号を無視してやろうとすると、クラクションを鳴らされて、バカヤロウとすごまれた。こっちは確信犯なので、ニヤニヤ笑っていた。煙草煙草。このマンション古いなぁ。カーテン汚いなぁ。ワイヤ入り曇りガラス窓って楽しくないよな。ち。俺の部屋もそうさ。煙草吸いすぎかな。知ったことか。ああ、布団、二つですね。いいですね。いいですね。これ投げつけるか。煙草、なぁ。ああ、君の指摘はいつも、普通に残るね。
(2002.2.7)-11
寂しいだけなんでしょ。なら、そう言えばいいじゃん。私にもそれを言えないってのは、ちょっとだめなんじゃない。
(2002.2.7)-12
私ばっか。何かしろよ。何とかしろよ。
(2002.2.7)-13
コーヒー、濃い目でお願いします。あと、そこの茶色い、チョコレートのやつ、ひとつ。ふたつ、って。そんな。煙草煙草、もうあと2本ですね。ちょっと頭抱えたりしてみていい。おい、どうかしてるぜ。なんだあいつ。不幸気取りだ。なぁ、いい気なもんだ。あのイス、あのテーブルによく合うよな。花瓶を一つ買ってきて。写真立て。西日が射すあの部屋の、黄色いから、狭いから、よく合う。静かに、よく合う。コーヒーは、まだ。畜生、灰がこぼれた。
(2002.2.7)-14
はぁ、コーヒーはやっぱりうまいわけか。そうだね、それは別に関係がないものね。チョコケーキは失敗でした。今日の夜は泣くかしら。壁には、雪の広場の絵が飾られている。ミニチュアみないな人々が思い思いに何かしている。雪合戦をしていたり、雪だるまを作っていたり、足跡をつけていたり、そりで滑ったり、スキーをしていたり。色とりどりの毛糸のセーターを着て、コートを着て、毛糸の帽子を被って、手袋はめて。わいわいがやがや。チョコが甘い。甘い。くそ。
(2002.2.7)-15
まぁ、だいたいこんな感じでやってやろうと目論んでいるのですが。どうなんでしょうね。ピンク色んとこ、ちゃんとできるかなぁ。コーヒー色、煙草の臭い、じゃなくて、ピンク色、ミラーボール、お味噌汁。そんなにできるかなぁ。
(2002.2.7)-16
ソート作業難航しとります。これはどうかするとひと月かかってしまう。まぁ、かければいいんだけど。
(2002.2.7)-17
あー、ようやく落ち着いてきたね。疲れた。休みたいなぁ。
(2002.2.7)-18
太宰には「葉」という作品もありますが、あれもちょっとやりたい。もう少し貯めないとだめだと思いますが。しかし、こいつのもののタイトルは実にいいね。「書き出しには凝るほうであった。」っていうだけのことはある。ああ、でも「盲人独笑」というのはちょっと遠慮してますね。「葛原勾当日記」でいいじゃないか。大丈夫、君は完璧だったよ。
(2002.2.10)-1
日記上がりました。予想以上にまともに書けましたので、まとめることにしました。いじらなければならないのは、多分、小谷美紗子を聴いているときの描写です。もっと、くどくど書くべきですね。ねじまき鳥からかっぱらってくるとするか。しかし、あーーーーー疲れた。やっぱり取り乱したよ。ねぇちゃんの曲がなかったらとても書ききれなかった。感謝。何から何まで感謝。しかし、ぼくはどうすればいいんだろう。わからないよ。
二十三歳、ひと月と十日

(2002.2.10)-2
オチを落とすために必死で盛り上げてみたんですが、いかがだったでしょうか。いや、実際盛り上がってたんですけどね。いやぁ、しかし、ヘコんだ後に、ああいうのを書くのはやっぱりきつい。ほんとだけれど、嘘だから。疲れた。
(2002.2.10)-3
「馬鹿は死ななきゃ直らない」
太宰

(2002.2.10)-4
しかし、もう日曜の夜だとは。全く。ひとつも休んでないし。明日は一日寝ていよう。疲れたよ。あーあ、仕事、どうしようかな。どうしたらいいんだろう。何にも解決しないな。ぼくはお金を稼がなくてはいけない。それは、変わらない。誤魔化してでも貰わなければならない。みんな、
(2002.2.10)-5
うん、ちゃんと醜い。ぼくだ。これはぼくだ。
(2002.2.10)-6
ぼくはこの世の中で何が美しいのか、よく知っていますよ。ずっとそれに憧れてきましたから。憧れて、ずっと眺めて来ましたから。ぼくが美しいと言ったものは間違いなく、必ず美しいんです。それには自信があります。でも、ぼく自身はダメですね。ぼくは。
(2002.2.10)-7
やれやれ、いよいよこれは間違いなく神経衰弱ですな。もうだめだね。ほんと、落第。
(2002.2.11)-1
「二十三歳、ひと月と十日」というタイトルはあれですね、ちょっとかっこよすぎますね。「馬鹿は死ななきゃ直らない」に変えますわ。
「二十三歳、ひと月と十日」改め、「馬鹿は死ななきゃ直らない

(2002.2.11)-2
まぁ、書いてしまえばどうもすっきりしてしまうものらしく、昨日は神経衰弱などとのたまいましたが、今日はさて、馬鹿でもとりあえずは死ねないのでどうしよう、などといろいろと考えをめぐらせておりました。まぁ、どっちにしろ、あと何ヶ月かである程度の結論は出さないとダメですやね。今回はとりあえず、きちんとしたレスポンスを取れるようには、取るようにはしようと、そこまではやっぱりやらんといかんでしょうと、いくら馬鹿でも、お金貰ってますけぇ、というような。ぼくの線はまぁ、その程度のもので。それ以上はやってはならんと、誰だか知りませんが、親切にもひっぱたいて思い出させてくれましたんで。
(2002.2.11)-3
しかし、問題はむしろ、こういうものを書かないとすっきりできないという、そちらのほうにあるような気がいたします。なんだか知らんけど、うまいこと誤魔化せんようになってきてしまって。困ったなぁ。
(2002.2.11)-4
最近、だらだらと長くなるばかりの傾向が続いておりましたが、これからもう少しさっぱりするかも知れません。馬鹿の更生は馬鹿だと認めることから始まるのであります。太宰みたいに薬飲んで、他人を道連れにするのもいいですが、それで自分だけ生き残るのもありますが、悪しき前例は踏襲してはなりませんです。はい。死ぬときは一度で、一人で。これはスローガンであります。ただでさえ、葬式やら、その後の肩身の狭さやらで、残ったものにはいやな思いをさせるのですから。その点、三島由紀夫はしくじりませんでした。ああ、三島まで取り出すのか。いけませんね。止めましょう。
(2002.2.12)-1
誰かのせいにできたらいいですよね。
(2002.2.12)-2
誰のせいですか。せいぜい愛する我が父上、母上のせいにするくらいの道しか思い浮かびません。
(2002.2.12)-3
責任とって辞職しろ!
(2002.2.12)-4
しばらく地平線、水平線なるものを見ていません。つたなく、せせっこましく。なだらかな直線の果てから重なりながらゆっくりとやってくるうねりは、岸に近づくとかすかに白い泡を立てながら盛り上がり、崖の下までやってきては壁面を大きく蹴り返して去ってゆきます。あなたは何のためにここまでやってきたのですか。あんなに遠くから。ただ蹴り返すためにやってきたのですか。そうやって笑って去ってゆくだけなのですか。次はどこへ行くのですか。また、そこでもそうやって笑って、すぐにまたどこかへ行くつもりなのですか。そうですか。では、ぼくは手を振りましょう。気の済むまで手を振りましょう。風が強いです。ですから、手を振ります。風を切り裂いて、あなたへ手を振ります。
(2002.2.12)-5
いや、何書いていいか、わかんねぇんだ。んだもんだから、こんな。
(2002.2.12)-6
人を傷付けられるほど、やさしくなりたい。
(2002.2.12)-7
豚小屋掃除をすると、このようなぞっとするような言葉が出てくるのであります。ああ、恐い。供養せねば。ナンマイダブナンマイダブ。
(2002.2.12)-8
明日も元気に暮らせるといい。それがいい。それが一番いい。君が笑うから、ぼくも。そうあればいい。ちょっと我が侭な君を赦して。その半分、自分を赦して。にやー、ってやるのが、一番いい。それでいければ、それがいい。
(2002.2.12)-9
当然、これは逆説。Yさんはきちんと笑えていなかった。歯を食いしばるべき時、残念なことに、是当然有り。
(2002.2.12)-10
い、いやだぁ。逃げさしてくれぇ、頼むぅ。ファイナルファンタジーってやったことありますか。あれ、逃げるときこけるんですよ。お金とか、落っことすんですよ、みっともなく。そんでもやっぱり逃げるんですよね。
(2002.2.12)-11
只今「斜陽」2周目をやってるんですが、いいですなぁ、これ。いいですなぁ。君、反則じゃあないの、これは。あー、こんくらい丁寧に書きたいなぁ。生かした1フレーズをさらっとくっつけたいなぁ。ちくしょう。いいなぁ。いいなぁ。
(2002.2.13)-1
ふぃ、落ち着いてきました。って、いつもそんなことを書いている気がしますが、今度は多分ほんとなのではないかなぁ、ちょっと期待を込めつつ。何でもかんでも文にしようとしませんし、小谷美紗子を聴いても無事です。いや、何を読んでいるとか、何を聴いているとか、そういう話もできるだけ止めましょう。範囲をもとに戻しましょう。って、こういう話も止めましょう。そうしましょう。あれ、でもそうすると何を書くんだっけ。あれ。
(2002.2.13)-2
あれだね、これがきっと底ってやつなんだろうね。どうしようかしら。って言っても、がりがりやるしかないんだけど。ありがたいことにこの4ヶ月でいくつか取り散らかしたものがあるから、それをちょっとずつ片付けて、まぁ、次を待つんだろうね。
(2002.2.13)-3
お返し年賀状出せていなかったひとのをかく。スマンねー、待っててねー、ってメールは出してあったんだけど。久しぶりなので、線がぶれます。まぁ、そんでも、って、だから、こういう話を止めようと。なかなかすぐというわけにはいかないみたいで。アハハハ。
(2002.2.13)-4
雲を割って射し込む陽の一筋が、ぼくを取り囲んで、ぼくは盲になってしまって、あなたの名前を反射的に呼んでいました。それは祝福の光だったのでしょうけれども、確かにぼくの肌を焼きました。沸騰する表面を見つけて、驚いて、悲鳴の代わりにぼくはあなたの名を、裂けた声であなたの名を。それを聞きつけ、本当にあなたが来てしまったのなら、ガソリンをかぶらなければならないのに、それでもやはりぼくはそこで、あなたの名を。
(2002.2.14)-1
Fuckin' memset()! 俺の3日間を返せ! 死ね! 死ね! 死ねぇっ! 、、、、、あーあ、明日から画面の横に貼っとこ。。。。ということで、今日は愚痴愚痴やらせていただきます。昨日そういうのは止めようとしたばかりですが。早速。。。。。。。。。情けない。
(2002.2.14)-2
そんなもんでどうにかなるなら、とっくにどうにかなってるよなぁ。
(2002.2.14)-3
腹が立つので、index縦長計画を立ててみたんですが、ウザイですか。ていうか、indexに来る人いないか。ここ見るにしても、ここ直接ブックマークがいいしなぁ。うん、そうだな。いいな。やっちゃお。
(2002.2.14)-4
でも、それは明日からね。また3日かけて。
(2002.2.14)-5
年々や めしいのままに 鶴のひな 育ちゆくらし あわれ 太るも
太宰「斜陽」より抜粋

(2002.2.14)-6
 シャワーを浴びて、バスタオルを腰に巻き、昼間っから冷蔵庫のビールを取り出して、居間に戻ると、君はイスを窓の脇に持ち出して、窓枠に肘をついて外を眺めている。東向きの窓から春のやさしい風が吹き込んで栗色の紙が微かにたなびいている。ああ、いけない。俺は何を馬鹿なことをしていたのだろう。為すべきことを忘れ、空虚を相手に一人相撲を取っていた。夜が明けることに恐れおののいていた。夜明けの赤い陽で盲になっていた。ああ、何と愚かな。いや、後悔など後の話だ。とにかく今は。
 ぼくは今の自分の間抜けな恰好も忘れて、君に見惚れたままビール缶をテーブルに置き、君の1m傍まで歩み寄り、そこで片膝をついて、立てた右足に腕を乗せて、頭を垂れ、臣従の誓いを行った。しばしの沈黙。おそらく君は振り向いて、それが当然のことであるというような眼をしていたのだろう。ぼくの行いの、罪の全てを赦し、溶かしていたのだろう。それから君はぼくのまだ濡れた髪を優しく撫でてくれた。いや、これが最も相応しい恰好だったのかもしれない。そうだ、ぼくは甲冑も槍も剣も馬も土地も持っていない。ただ、この身体があるだけなのだ。ならば、ぼくはこの身体だけで誓わなければならない。汚れた衣を纏ってはならない。
 君がため、ここに我が命捧げ奉らん。我これより、君が騎士となりて、忠誠、勇気、敬神、礼節、名誉、寛容、奉仕、騎士の義務を遵守せん。君、貴くあれ。君、美しくあれ。君、我が上にあれ。永久にあれ。
(2002.2.14)-7
15点。理由付けなし。かなり強引な始まり。これを押しきるには、説明の前置き一節、長々と必要である。即ち、自分の行い。君の行い。君の性格。君に関するだいたいの描写。付随する細かい描写。必要である。ああ、面倒くさい。
(2002.2.14)-8
風に飛ばされ地に落ちること無く紙切れのようにふらふらと舞い続ける雪の。あわれ、同化溶融、永眠すら叶わず。ああ、死に時、過つことだけは無かれ。惨めなり。ただ、惨めなり。
(2002.2.14)-9
今日は自棄酒気味なので適当です。
(2002.2.15)-1
次へ行かないと。腐る。
(2002.2.15)-2
正しいものなんて、作りたくない。
(2002.2.15)-3
おやすみ。よい夢を。


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