月明かりにそびえたつエジンバラ城・・・

午前4時に夜行列車の窓を開けさせたのは・・・

Old Cemetry 下の鉄の門が少し開いている。 先祖の墓
2000年9月16日。2時間半ごとに目を覚ます。3回目。朝の4時。日本でももう起きていることもたまにある。何となく外が気になって窓を開けると、月明かりにお城らしきものがライトアップされている。時間的には,・・・もしかしたら エジンバラかもしれない。何回来ても城が近づくと興奮を覚える。すぐに列車が停車。Waverley Station の文字が浮かんできた。おお。やっぱり。 暗い中で、しかも寝起きで頭がボワーとしていたのでどちらの方向からからエジンバラに入ってきたのかわからず、プラットホームを歩いている人に聞いてみる。"Where's the Castle?" すると間抜けな声で、"What's Castle?" "・・・・" エジンバラで、「城はどっちだ?」と聞けばエジンバラ城に決まっているだろうが。俺の故郷を侮辱する気か。と、ムッとしたが、ま、他の人に聞いてみよう。 それにしても何とタイミングの良いことか。お城のすぐ手前で窓を開けるなんて。

まてよ。ということは Old Cemeteryの前ではないか。窓を開けさせたのはご先祖様。   
 
また一眠りして、6時に朝食が来た。結構豪華。食べ終って窓を開けると、谷間に濃い霧が綿のように立ち込めている。幻想的な景色だ。うん。これは絵になるぞ、と期待がふくらむ。 6時半にPitlochry(ピットロッホリー)に到着。降りる際女性の車掌に「どこかいいスケッチ場所はないか?」と聞くと「わからない。私は毎日通り過ぎるだけ。」と味も素っ気もない答え。 スケッチなどどこでもできるのだから、"Everywhere"くらい答えておけばいいのに。
そもそもPitlochryに来たのは93年に列車で通り過ぎたときの印象が、とてもきれいで静かな街だったことと、EustonからEdinburghに直接入ると朝が早すぎるための時間調節という理由であった。 ここは小さな街だが、駅が街の近くにあるのがうれしい。一般にイギリスの駅は街の中心徒歩で少なくとも15分以上は離れているのが常識。駅を降りたのは私も含めて10人位。前を歩く7〜8人のグループに追いつく。聞けばトレッキングに来たと言う。やがてB&Bのオバサンが彼らを迎えに出て来た。
ピットロッホリー駅 Pitlochry Station 6:30
途中ですが、今晩はここまで。

トップ