Stirling Castleで
もしも自衛隊が姫路城で・・・

Stirling駅を出て通りを渡り、メインロードはまっすぐ行って突き当たりを右だが手前を右折して急な階段を登って城に向かう。こじんまりした城で、Edinburgh城のミニチュアみたい。小さいけれども見晴らしは良い。360度のパノラマが広がる。The National Wallace Monument (ウオレス記念塔)が遠くに見える。ここは是非一度行ってみたいところだが今回はちょっと遠いので次回にする。

城の広場に建っている像ではなく、遠くの丘に建っているのがウオレス記念塔
城の前の広場の駐車場に停まっているRabbie社のバスを見つけた。3年前、1997年悟と一緒にスコットランドを1泊2日で回ったEdinburghのバス旅行会社だ。ガイド兼運転手はSuu(スー)という名前のとても元気で陽気な女性だった。バスに近づいて、"How is Suu?" と聞くと「スーを知っているのか。勿論元気だ。」 彼女のE-mailアドレスを聞く。また、E-friendが増えるだろう。こうなると、ホームページも英語版を作らなければと真剣に思う。

  こじんまりした城ながら中の見学者用の施設は整っている。この城といい、Edinburgh城、Warwick城といいなぜか「軍の博物館」「軍のPR施設」「戦争博物館」という感じがする。しかしながらお城との組み合わせに違和感はない。 これがもし日本だったら、と考えてしまう。姫路城に自衛隊が展示したらどう感じるだろうか。絶対に違和感を覚えるに違いない。それはどうしてだろうか。どこがちがうのだろうか。 成立過程に手続的に無理があったのは別としても、国民、市民のための軍隊かどうか。そのことを納得してもらえるような活動やPRをしているかどうか。権力的、威圧的でないか。どうも、このあたりの透明性に???を感じてしまうのは私だけだろうか?もっともこれは自衛隊だけの話ではなく、警察をはじめとする官僚機構、権力機構すべてに、大なり小なり感じてしまうことかもしれない。

というようなことを感じながら中を見学してゆくと、第二次世界大戦になって、アフリカでのドイツとの戦闘、ビルマでの日本軍との戦闘などの遺留品(日の丸に書かれた寄書きなど)が展示されてあり、それを見るとさすがに立ち止まって手を合わせてしまう。そしてしばし黙祷。

部屋の外へ出ると360度のパノラマ。城というのは市街のどこからでも見えなければ城らしい威厳がない。支配地を見渡せなければ支配しているという実感がない。この高低さが重要なのかも。重く、沈んだ気持ちから一転して気分は爽やかになり、思いっきり深呼吸。
城の前のみやげ物屋でWilliamに電話すると、彼のお母さんが出た。いよいよ明日あうことになった。広場に戻ってスケッチ。今回の旅のはじめての作品。
書いている途中に、先ほどのRbbie社のバスが観光客を乗せて動き出す。手を振ると、ガイド兼運転手だけでなく乗っている観光客たちも手を振っていた。ガイドがSUUのことを話したのかな。
 坂を下って駅前のイタリヤレストランでビールとパスタの昼食。うまい。 14時頃Stirling発、Edinburghへ。

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