2012年3月15日(木)から3月21日(木)までANAハローツアーで行ってまいりました。身分もわきまえず奮発しちゃって“初”ビジネスクラスのツアーにしたもんだから旅行前の3ヶ月間は超節約生活。
現地で買えないと困るのでペットボトル数本をスーツケースに入れて階段やらなんやらはイヤダっ！って事で事前に宅配便で空港に送っちまう作戦。宅配便代を節約したいので、更に成田空港までの交通費をケチるべく、都営浅草線アクセス特急を利用。
しかしこの作戦には致命的な欠陥があった…！特急にはトイレなどついてないのだ。爆裂にトイレが近いわしには無謀だったこの作戦。案の定トイレに行きたくなり、途中下車してしまい、受付時間に20分近く遅れてしまった。
〔2012年03月15日 PM12:50〕成田空港出発。
ともあれ成田空港にて受付をすませ、荷物も預け、いざビジネスラウンジへ。メニューはたいしたものがなく、おにぎりとサンドイッチと桜サブレとカプチーノで出発時間までまったり。
ビジネスクラスのシートはまあ普通の形。国際線自体スーパー久しぶりなもんで、ビジネスクラスの広さ、楽さにイマイチ実感が湧かず。ウェルカムドリンクは大して飲めもせんのにスパークリングワインを。ハイ殆ど飲めませんでしたさ。そーこーするうちにお食事タイム。洋食の肉を選択したが、所詮機内食。一見豪華だがお肉は堅くてさほど美味くもなく。
そして強制的に2食出るエコノミーと違い、後は好きな時間に勝手に好きなもの何回でも注文して食えシステムなもんだから、タイミングは難しいわ、暗がりで食うハメになるわで落ち着かないったりゃありゃしない。洋食のプレートセットを食べてみました。
ミュンヘンの空港に到着。バスを待つ間空港内のスーパーを見学。空港から出るとなんつーか肥料のような匂い。バスで数十分のホリディインシティセンターに到着後、速効隣接するスーパーで吸水性に優れたクロスなど掃除用品を購入してみた。今思えばもっと買っておけば良かった。ドイツは掃除大国らしい。その晩は夕食が付かないので空港でウマソーと思ったプレッツェルと日本から持参したカップスープで質素な食事を。プレッツェルにはバターがたっぷり挟まってて激ウマだったが、カロリーとかなんとか色々ヤバイ。美味いモンは体に悪いのだなあ。
〔2012年03月16日〕ミュンヘン。
ホテルにて朝食を摂った後ミュンヘンの市内観光へ。フラウエン教会やらマリエン広場で仕掛け時計やらを見たりちょろっとウロウロしたり、有料トイレに入ってみたり。
昼食はレーベンブロイハウスで。店の前にはでっかいライオンがジョッキを掲げ、その横では牛が丸ごと１頭グルんグルんと丸焼きにされていた。
ビールが１杯付くんだが、トイレが心配で全部飲めず。メニューはコンソメらしきスープとサラダとウィンナー。ウィンナー３種はどれもイマイチ。その後アウスブルグ散策をしつつアイス屋さんがあったのでアイスを食べてみたりして、ヴィースの巡礼教会へ。世界遺産らしいが、なんもないトコに地味な外観で中に入るとロココ調っつーアンバランスな教会。なんでまたこんなど派手な内装にしたんだか。
夕方にフュッセンに到着。ホテルはルートポルトパーク。ここもスーパーが隣にあって、カワイイ街だったが、いかんせん夜の帳が落ちてきていたのでサラっと散歩後、スーパーで飲み物を購入。
ホテルの部屋には冷蔵庫がなかったので仕方なく購入した飲み物は窓を開けてそこにひっそりと置いておいた。ベッドの上に飴の袋が置いてあったが、１つは口が開いていた。オイオイ。
そんでホテルにて夕食。メニューはサラダ、牛肉の煮込みのスライスと謎のパンの団子スライス、リンゴのデザート。そして数種から選べるビール。小麦の黒ビールにしたが、癖がありすぎて口に合わず。選択ミス。せっかく心おきなく堪能できる最後のチャンスだったに。
〔2012年03月17日〕フュッセン。
ホテルにて朝食を摂った後、ノイシュバンシュタイン城へ。行きは日本人だらけの乗り合いバスにぎゅうぎゅう詰めで登り、峡谷にあるマリエン橋からノイシュバンシュタイン城の外観を眺望。狭い端に大量の日本人がすし詰めで往来も不便なほど。
橋が落ちるんじゃないかと皆思っていたコトであろー。ノイシュバンシュタイン城は一部修復中でチョット残念なカンジ。そのまま徒歩でノイシュバンシュタイン城へ向かう途中、ルートヴィヒ２世が幼少の頃好んで過ごしたホーエンシュヴァンガウ城も見えた。
さて城内は撮影禁止でガイドさんが案内してくれるシステムで音声ガイドが貸出される。中に入るのも時間厳守でかなり規制されていた。城の中はやはり贅を尽くされ、洞窟めいたものまであって正にやりたい放題。ベルサイユ宮殿とかでも思ったが、寝室とか書斎みたいなプライベートな部屋は割と狭い。家具がでかいからそう感じるせいか映画の見過ぎなのか。でもだだっぴろい空間にベッドがポツンとあっても確かに落ち着けんわな。バスで移動し途中の田舎町で昼食。
この日の午後はひたすらブワーっとバスでスイスのインターラーケンまで向かって、夜にホテルクレブスに到着。ホテルはナイスな雰囲気で部屋にはガス入りとガスなし１本ずつミネラルウォーターが付いていた。ひとつ難を言えば、風呂のシャワーの位置がおかしかった。しきりのガラスの真向かいにどう調節しても向いてしまい、さぞや防水がしっかりしてるのかと思いきや床がビッショビショになったぞいな。こっちの壁に付けりゃなんの問題もねーのにどーなってんだ。夕食はホテルだったが、味は一番良かった。周りがとーぜんのよーに酒を頼みまくるので仕方なくソフトドリンクを頼んだが美味くもねーしグラスワインより高いし。そして驚愕の事実！帰国後、メインのチキンのクリーム煮みたいのを撮るのを忘れたあっ！なんたる失態！！！
泣く泣く記憶を頼りに捏造しましたョ。あとデザートがアイスコーヒーのパフェってなってたが、ただのコーヒーアイスじゃん。
〔2012年03月18日〕インターラーケン。
登山鉄道を乗り継ぎ、ユングフラウヨッホへ。
鉄道の中では英語や韓国語や中国語で案内が流れていたが、何故か日本語だけはアルプスの少女ハイジの静止画アニメで本物の声優さんっぽい声が案内していた。帰りもハイジバージョンじゃない同じ声の人が案内していたので、本物っぽい。赤いパスポートももらえたんで、それにスタンプを押したり。
山頂はもやって吹雪いており、残念ながらスフィンクス展望台では外に出れず。床までツルツルの氷の宮殿を見学した後、高原に。外には出れたが横殴りの雪が顔に当たって痛かった。雪は１０センチ以上積もっていたがブーツで行っていたのでサックサクを堪能。登山鉄道の乗り継ぎ駅のレストランで昼食。
スープとレストランの外にあった、なんだこりゃってモノがハンバーグとソーセージに添えられて出てきた。なんだこりゃの正体はフライドポテトを揚げたんじゃなく炒めたシロモノ。意外と美味い。今度家でやってみよう。ハンバーグは日本でも遭遇しそうな味。ほんでデザートにプリンが付いたがこれも日本人の口に合いそう。アイスとか付けてくれれば良かったのに。
インターラーケンから再びバスでブワーっとジュネーブまでひた走り。早めに着いたのでレマン湖で噴水を見学。この旅で最初で最後の雨に。ＴＧＶの１等車の２階建ての下の座席で事前に渡された幕の内弁当をつまむ。サンドイッチを期待してたのに。１等車には軽食が付くがサービスは最悪。味も最悪。だから弁当が付いたのか。
夜にパリに到着。プルマンパリモンパルナスまでバスで移動。ベッドがやたら高くてビデもあったがどーやって使うかわからず仕舞い。
〔2012年03月19日〕パリ。
午前中はパリ市内観光で午後は自由行動。コンコルド広場でうんちくを聞いたり凱旋門をぐるっとしたり。凱旋門は何かの記念日に旗が吊るされるそーで、アルジェリアの独立戦争停戦日なのかなあ。エッフェル塔は曇っていた為、逆光が厳しくなくラッキーだったらしい。
お昼はルーブル美術館の側のレストランで。カタコトの日本語を喋るギャルソンとかが居て前菜にエスカルゴが登場。パリで付く唯一のちゃんとした食事。まあ、サザエの方が断然美味い。
メインは鮭のソテーでやはりたいして美味くもなく、付け合わせの人参だけ食った。デザートは美味かった。食後は自由時間なのでとりあえず宿泊ホテルに向かいながら散策をする事にしたが案の定迷ってしまった
。パリの区画は放射線状になっているので方向音痴な人には完ぺきに向かない。迷いつつも色々写真を撮影。モンパルナスタワーというパリではめづらしい高層ビルを目印にするハズがコレが意外と建物に阻まれ見えやしない。あっやっとあったと思ってグングンそっちに歩いていったら全然別のビルじゃった。
ソルボンヌ大学の方に行ってしまった。まったくもって真逆。まあ集合時刻があるでなし、最終手段としては地下鉄やタクシーに乗ってしまえば良いので、フラフラお店を覗きつつ。しかし迷っているのであまり購入意欲もわかず。
スターウォーズのフィギュアだらけの店なんかもここの前も二度と通らないだろーからと撮影したらＵターンしてまた通ったり。結局３時間ほど迷ってようやくホテル近くと思われるモノプリに辿り着いた。もうヘロヘロだったし、旅行の終盤を迎えても時差ぼけが治らず、睡眠不足だった為、スーパーと近所のパン屋さんで晩御飯を購入し、１６時頃にはホテルへ戻った。
晩御飯は牛乳とチーズとハムのバゲット、コーヒー風味のパリブレスト。食べきれるか自信がなかったが美味しく頂きました。早々にこの日は就寝。
〔2012年03月20日〕モンサンミッシェル。
１日かけてクライマックスのモンサンミッシェル。わしにとっては最大のトイレとの戦い。行きも帰りも１回のインターでのトイレ休憩があるのだが、いずれも日本人の長蛇の列。行きに関しては堂々と男子トイレを使用っつーね。
モンサンミッシェルが一望できるトコで撮影大会した後、モンサンミッシェル内へ。入ってすぐの老舗とか一番高級とか発祥店とか言われてる店で昼食。
店の入り口では早速卵をシャカシャカ泡立てている。さて今回の旅行で一番楽しみにしていたオムレツなんだが、これが今世紀最大のガッカリ名物料理。まず焦げているのがイカン。団体客で大量にいっぺんに作るせいかおざなりになっているのか、砂糖が入った卵焼きなら多少焦げてても旨みになったりするが、オムレツはあかんじゃろ！しかもそのオムレツが猛烈に薄い。水かなんかでしゃばしゃばに薄めてあるのがざっくり泡立ててあって、焦げてる癖に中は殆ど火が通っておらず、泡立った薄めた卵液をただ食わされるという。全くもってけしからん。
さて気を取り直してガイドさんとともに修道院内へオムレツショックから立ち直れていないが中は素晴らしいモノだった。瞑想の回廊とか建物を支えるぶっとい柱だらけの部屋とか。修道院の中は一方通行の為、後はずんずん色々な経路で下りるだけ。
土産物屋が充実しており、ここでもっと買っておけば良かったと激しく後悔。そしてまた４時間近くバスでパリまで戻り、途中寄ったインターで購入したパスタサラダとキッシュなどで夕食。これが割とイケた。
オムレツショックのせいかな。。。
まあいいや。
〔2012年03月21日〕パリ。
最終日は１５時まで自由行動。土産を買うしか予定がないのでゆっくりの朝食後、ホテルを出発。またもや迷ったがなんとか最初の目的地ルボンマルシェデパートへ。その後迷いつつもフラフラ散策し、たまたま見つけた可愛くて手頃な価格のブティック？にて洋服を購入。これでかなり満足したので、そば粉のクレープ屋を探して入ってみたら甘いのしかなかった。それでも美味しく頂き、カリメロとかちっちゃいフィギュアの店なんかもありつつ帰国の途へ。
帰りのビジネスシートは個室型のヤツで１８０度に座席が倒れるというものだった。靴入れもあったがブーツだったせいで入らないから仕方なく横に置いた。ウェルカムシャンパンを飲んでしまったのでカナリ酔ってしまったが相変わらず眠れず。
強制的に出される食事は洋食の魚にしてみたが、やっぱりあんまり美味しくない。行きも帰りも映画のラインナップはイマイチだし、どうせ寝れないからビジネス無駄な様な気がしてならず。
１８０度にしてみたが、帰りは早く感じるし、飯も食わなきゃでホント寝れない。仕方なくメニューを見てたらＣＡさんが来たので焦ってネギ味噌ラーメンを注文。もっと違うのにすりゃ良かったかな。慣れないわー。
順調に成田に到着後、荷物を宅配便で送り、都営浅草線アクセス特急にて帰宅。行きも帰りもとても海外旅行って風体ではないわなあと思いつつ。その後２週間近くも時差ボケから脱却できなかった。アメリカ方面になんか行ったらどーなることやら。
――― ドイツ・スイス・フランスツアー。総評 ―――
土産もっと買いたかった！スイスはもっと滞在したかった！オムレツはマズかった！
