キネマ通信～ユリシーズ～




企画進行中　プロジェクトＹ

先月、千駄木で写真展をおこなった山口氏の企画に参画させていただくことになりました。これを完成させるに至る色々な方面の様相を記述し、ドキュメントにしたいと思います。　９月１２日、山口氏より企画を持ちかけられる。　その内容はベルトリッチの映画の１シーンからインスピレーションを受け、あるイメージが生まれた。もちろん見ていた映画の内容とは全く関係はない。それを表現したいが、少し実験的なことをしたい。時間的な秩序で見せたい。つまり、写真なら見る順番をきめてみせるか、出来たら編集し音もつけ、静止画像で映画的に見せたい。ついては、構成のアドバイスをと言う事だった。　僕としては順番に見せるという事が引っかかった。写真の面白い要素の一つは、無時間的なところにある、と思っていたので時間的な連続性を持たせて構成すると日常的な物語の再現になってしまうのではと考えたからだ。　躊躇していると山口氏の方から色々とモチーフを提示された。橋・路線、街・人間、男・女、都市…。そのうちに観る人を作品の間の日常的なつながりを断ち切る工夫をすれば何とかなりと思えるようにも思え、興味も湧いてきた。キネマの怪人
バックナンバー第１回第３回第４回