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ごあいさつ
1998年より子宮筋腫に対する経カテーテル的塞栓術:子宮動脈塞栓術(Uterins Artery Embolization:UAE)に取り組み1700名余りの患者様に施行させていただきました。2000年より子宮腺筋症にも適応を拡大し、子宮腺筋症症例は葉山ハートセンターにて約80名、その他の施設での経験を含めますと100名余りとなりました。
当初、欧米からの報告によりますとUAEにより梗塞となった筋腫核は再増大せず、筋腫による症状の再発はほとんどないといった些か楽観的な報告が大部分であったように思われます。1995年のRavinaらの最初の報告から14年を経過し、画像上は梗塞を来たしたと思われた筋腫核でも長期に渡って観察いたしますと血流が回復してくるもの、さらに新たな筋腫核の出現をみる例もございます。
最近の欧米からの報告ではUAEによる筋腫の症状の制御は5年で約80%であり、20%は子宮全摘術、筋腫核出術、GnRHa等の再治療がなされているのが現状のようです。これに対し、私の経験を含め日本におけるUAEによる筋腫の症状の制御は5年で90%以上でございます。おそらく塞栓物質の違い、塞栓の程度、塞栓の仕方などが関与しているものと思われます。一方、子宮腺筋症に関しましてはUAE後3年を経過した時点で症状再燃のため再治療を要したのは16%となっております。いずれにしましてもUAEの治療効果は高く、21世紀の子宮筋腫・子宮腺筋症治療の大きな柱となることを確信しております。またUAEはほとんどすべての患者様が48時間以内に退院し1週間後にはデスクワークが可能、2週間後には運動や長期の旅行が可能なほどに回復いたします。UAEはX線透視をしながら行う手技であります。したがって被曝を伴います。私は手技に要する時間、透視時間ともに早ければ早いほど良いと考えております。平均すると10分以内の透視時間で手技を終えます。UAEに関する理解を深めていただくべく公開医学講座を随時開講しておりますのでどうぞご遠慮なく参加ください。患者様に信頼できる存在であり続けるよう、常に最高レベルの医療を提供すべくスタッフ一同レベルアップを図っていく所存でございます。
葉山ハートセンター・放射線科部長/UAEセンタ-長
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