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葉山ハートセンター血管造影室にて
アモルクリニック血管造影室にて
子宮筋腫のUAE
ごあいさつ
府中恵仁会病院放射線科部長 東京UAEセンター長 横浜FUSセンター顧問 瀧康紀
脚の付け根にある大腿動脈からカテーテルという細い管を挿入して、エックス線透視を用い、子宮動脈まで挿入します。カテーテルは外径が1.3mmです。そこから塞栓物質という細かい粒子を注入します。塞栓物質は血流にのって子宮筋腫・子宮腺筋症を栄養する動脈を塞ぎます。左右の子宮動脈にこの操作を行ったらカテーテルを抜いて終了です。
この手技は通常10-20分で終了させることができます。UAE後には一過性の子宮虚血による下腹部痛がおきますが、鎮痛剤にて制御できます。24-48時間で退院可能なほど回復が早いのが特徴です。退院1週間後にはデスクワークが可能、2週間後には運動や長期の旅行が可能なほどに回復いたします。
ほとんどの症例でUAE前にあった過多月経、月経痛、貧血、圧迫症状から開放されます。特に過多月経、月経痛はUAE後第1回目の月経時より改善されるのがほとんどです。
1998年より子宮筋腫に対する経カテーテル的塞栓術:子宮動脈塞栓術(Uterins Artery Embolization:UAE)に取り組み約1800名の患者様に施行させていただきました。また2000年より子宮腺筋症にも適応を拡大し、子宮腺筋症症例も100名余りとなりました。
当初、欧米からの報告によりますとUAEにより梗塞となった筋腫核は再増大せず、筋腫による症状の再発はほとんどないといった些か楽観的な報告が大部分であったように思われます。1995年のRavinaらの最初の報告から15年を経過し、画像上は梗塞を来たしたと思われた筋腫核でも長期に渡って観察いたしますと血流が回復してくるもの、さらに新たな筋腫核の出現をみる例もございます。
最近の欧米からの報告ではUAEによる筋腫の症状の制御は5年で約80%であり、20%は子宮全摘術、筋腫核出術、GnRHa等の再治療がなされているのが現状のようです。これに対し、私の経験を含め日本におけるUAEによる筋腫の症状の制御は5年で90%以上でございます。おそらく塞栓物質の違い、塞栓の程度、塞栓の仕方などが関与しているものと思われます。
一方、子宮腺筋症に関しましてはUAE後3年を経過した時点で症状再燃のため再治療を要したのは16%となっております。いずれにしましてもUAEの治療効果は高く、21世紀の子宮筋腫・子宮腺筋症治療の大きな柱となることを確信しております。
UAEはX線透視をしながら行う手技であります。したがって被曝を伴います。私は手技に要する時間、透視時間ともに早ければ早いほど良いと考えております。平均すると10分以内の透視時間で手技を終えます。
今後も更なる研鑽を積み妥協をせず最高峰のUAE診療を心がけていく所存でございます。
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