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症例 卵巣動脈塞栓 CA125 縮小経過 多発性筋腫 副作用・合併症

 

                   子宮筋腫に対する動脈塞栓術の治療成績

米国ジョージタウン大学のSpiesらはPVA(ポリビニルアルコール)という塞栓物質を使用した塞栓術後5年を経過した200症例を検討し、症状改善率は5年で73%、再治療率は20%と報告しています。

 

 日本ではKatsumoriらがゼラチンスポンジを塞栓物質として使用し、5年で累積症状改善率89.5%、再治療率10.5%と報告しています。

 

                   子宮腺筋症に対する動脈塞栓術の治療成績

          2003-2008まで葉山ハートセンターで行われた腺筋症に対するUAE65症例を検討。

症例:29-54歳(平均43.2歳) 筋腫合併41例(63%) 経過観察期間3-63ヶ月(平均22.3ヶ月)

塞栓血管: 両側子宮動脈63例、右子宮動脈のみ1例(左子宮動脈欠損のため)、両側子宮動脈+右卵巣動脈1例。

透視時間: 2.2-60分(平均7.8分) 

塞栓物質:ポンピング法で作成したゼルフォーム粒子 65症例全例にUAE前後の造影MRIを撮影         

UAE後1ヶ月の造影MRIで腺筋症病変部の梗塞範囲が                                     N3:全域 N2:50%以上 N1:50%以下 N0:なし     とした場合                            N3=39例(60%:完全梗塞率) N2=14例(21.5%) N1=7例(10.8%) N0=5例(7.7%)

いずれの症例もUAE後より症状改善が認められたが、梗塞範囲が広範な症例ほど長期寛解が得られた。

経過中なんらかの症状再燃が12例(18.4%)でUAEから再燃までの期間は3-43ヶ月(平均22.3ヶ月)でそのうち3例に子宮全摘術、3例にGnRHa(ホルモン療法)を施行。またUAE後1ヶ月の造影MRIで病変部の梗塞範囲がN1となった1例にGnRHaを施行。観察期間中の再治療は子宮全摘3例GnRHa4例の7例(10.7%)。

UAE後の無月経は6例。いずれもUAE施行時年齢は45歳以上。UAEから無月経までの期間は1-42ヶ月(平均23.5ヶ月)。

UAE後9ヶ月での妊娠成立(胚移植)1例。     

N3症例では1-3ヶ月以内にCA125の正常化が認められた。

                 第8回子宮筋腫塞栓療法研究会(08.9.6)にて発表

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UAEを施行した子宮腺筋症76症例を2009年9月に集計したところ、完全梗塞:N3、47例(47/76=61.8%、50%以上梗塞:N2、15例(15/76=19.7%)、50%未満-0:N1+N0、14例(14/76=18.4%)

経過観察中の何らかの症状再燃13例(17.1%)、再治療8例(10.4%、子宮全摘3例、GnRHa5例)、UAE後の無月経10例(13%:閉経7例、一過性無月経2例、子宮性無月経1例)

 

               UAE後3年以上経過した子宮腺筋症の治療成績

UAE施行後3年以上経過した26症例を検討。

年齢はUAE施行時30−54歳(平均43.2歳)。そのうち3年以上経過観察できている(電話でのインタビューを含む)症例は24例。

塞栓物質:ポンピング法で作成したゼルフォーム粒子のみ

3年以上の追跡不能例2例 : 1.UAE後3ヶ月以降来院なし. 2.UAE後1ヶ月で閉経となり3ヶ月以降来院なし 

UAE施行後3年以降の状況が把握可能な24例とUAE後1ヶ月で閉経となった1例、のべ25症例(30-54:平均43.5歳)を解析.。

経過観察期間3-63ヶ月(平均44ヶ月) 長期成功17例(68%)、症状再燃8例(32%)、再燃までの期間12−42ヶ月(平均28.6ヶ月)、再治療4例(子宮全摘3例、GnRHa1例:再治療率16%)

再燃した症状は主に月経痛であり、軽度の場合は経過観察もしくは痛み止めの服用でコントロール可能であるが、高度の場合は子宮全摘もしくはホルモン療法が選択された。

UAE後の無月経は5例でいずれも施行時の年齢は46歳以上。UAE施行から無月経を来たすまでの期間の平均は30.4ヶ月(1-42ヶ月)であった。

UAE後3年を経過するまでに1/3の症例が症状再燃をきたすが、再治療(子宮全摘、ホルモン療法)が選択されたのは再燃例の半数(全体の16%)であり、子宮腺筋症に対するUAEの治療効果は中期的にも良好であるといえる。

           08.9.18の時点での集計ですので時間の経過とともに数値が変わる可能性があります。

 

                  

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