東京UAEセンターでは子宮筋腫・子宮腺筋症を切らずに血管カテーテルで治療しています。UAEを受けて良かったと思っていただくことを最優先にしておりますので安全性を第一に考え、適応診断は厳格にさせていただいております。また開腹手術や腹腔鏡手術、子宮鏡手術がより適切と判断した場合は施設の紹介をいたします。
UAEはDSA装置を備えたハイブリッド手術室にて行います。大腿動脈と呼ばれる足の付け根の動脈を針で刺し(穿刺)、カテーテルを挿入します。カテーテルの太さは約1.3mmです。挿入されたカテーテルをX線透視を見ながら、左右の子宮動脈に挿入します。子宮動脈にカテーテルが挿入されたら造影剤を注入し、確実に子宮動脈に挿入されていることを確認し、同時に子宮筋腫に分布する血管を把握します。次に塞栓物質を注入し、子宮筋腫に分布する血管が塞栓されたらカテーテルを抜いて終了します。通常、施行時間は約30-60分、透視時間は約10-20分です。東京UAEセンターではフラットパネル搭載の最新型血管造影装置を導入しており最小限の被曝線量でUAEを施行しています。局所麻酔のもとで施行していますので患者さんは意識があります。術者を含めてスタッフはしばしば患者さんに声をかけて、塞栓療法の進み具合を説明することもあります。尚、X線モニターを見たい患者さんには同時進行でお見せてしています。終了後は約2時間、大腿動脈の穿刺部位を圧迫止血し、この間はベッド上で安静とします。
UAE施術翌日からは歩行が可能なほど回復し、通常24-48時間後には退院が可能です。UAE後約1週間で通常のデスクワークは可能、2週間後には運動、長期の旅行が可能です。大腿動脈の穿刺部の傷も2-3週間でわからなくなります。
UAE後の痛みのコントロールには精通していますのでご安心ください。
問題なくできます。
可能と考えています。特に筋層内、粘膜下に多発し核出術が困難な症例に関してはUAEの方が有利と考えています。
ただしUAEは将来の妊娠・出産を保障するものではありません。
有効です。10年前は有効なのか無効なのかはっきりしませんでした。腺筋症病変部がUAEにより完全に梗塞になればほぼ再発はないと考えられます。塞栓物質、塞栓方法を改良することによって現在はおよそ80%の症例が完全梗塞になっています。しかし20%例で不完全な梗塞となってしまいこの場合は長期的に見ると再発してしまうようです。
UAEは新しい治療のため長らく自己負担でしたが2014年1月から塞栓物質であるエンボスフィアが保険収載されました。ただし、塞栓物質の使用に関して厚生労働省の依頼により学会が定めた術者要件、施設要件、子宮筋腫に対する実地要件を満たすことが前提となります。
UAE後に生理=月経がなくなってしまうことがあります。これは卵巣機能の低下によるものと考えられています。45歳以上の場合UAE後に5−10%の方が閉経が早まるか、そのまま閉経になることがあります。44歳以下での卵巣機能低下はまれで1%未満といわれています。またまれに子宮内膜が癒着を起こすことがあります(Asherman症候群といいます。)。Asherman症候群を起こすと月経が来なくなり妊娠しにくくなります。Asherman症候群はUAEだけによって起きるわけではありません。流産、人工流産、子宮鏡下手術、帝王切開術、出産後にも起きることがあります。しかしUAEによって起きたAsherman症候群は癒着剥離が困難という見解もあります。
筋腫(特に粘膜下筋腫、粘膜下に露出した筋層内筋腫)の場合におきることがあります。これは筋腫が少しずつ溶けて排泄されているためです。しばらくすると自然に治ります。またその場合筋腫は非常に小さくなり、なくなってしまうこともあります。95%は医学的処置が不要です。
筋腫が卵巣動脈によって栄養されている場合があります。この場合卵巣動脈を塞栓しなければ筋腫を梗塞にできません。
頻度としては3−4%です。また卵巣動脈を塞栓することによって通常の子宮動脈塞栓術以上に卵巣機能が低下することもないと考えられています。
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