ポンピング法によって作成したゼラチンスポンジのみで塞栓しています。治療効果に関してはデータを治療成績に示していますので参照ください。
UAE前に腺筋症病変が完全梗塞になるかどうかを見極めることは現時点では困難です。またUAE後に完全梗塞が得られても腺筋症は
再発することがあります。
それでも、UAEにより今までのつらい月経がうそのように楽になったと訴える患者さんが大部分であるためUAEを施行する価値はあると考えています。
UAE後2年経過した症例:左よりUAE前、UAE後6ヶ月、UAE後2年:子宮後壁に腺筋症病変が認められ、前壁には筋腫核が認められる。UAE後6ヶ月、T2強調像では腺筋症はlow intensityとして描出。2年後さらに縮小。過多月経、貧血、月経痛は消失。子宮頸部にナボットのう胞(+)。CA125はUAE後より正常値。FSHの上昇なし。月経は整。
UAE後3年を経過した症例:左よりUAE前、1ヶ月、6ヶ月、1年、2年、3年: 子宮後壁に腺筋症と筋腫核が認められる。UAE後造影効果を認めない部分として描出され縮小傾向、3年後には腺筋症は判然としなくなり、塞栓された筋腫核が認められる。チョコレートのう胞を認めるが経過中増大なし。CA125はUAE後より正常値。FSHの上昇なし。月経は整。
UAE後3年で再燃した症例:左よりUAE前、1ヶ月、6ヶ月、3年、3年5ヶ月:子宮後壁に腺筋症が認められ、UAE後1ヶ月のMRIで病変は完全梗塞を示す。6ヵ月後には腺筋症病変はさらに縮小。経過も良好であったが、3年後に症状の再燃を自覚したためMRI撮影を施行したところ、子宮後壁、前壁の肥厚が認められた。梗塞となった病変部はうっすらであるが認められる。3年5ヶ月後には腺筋症病変は瀰漫性に認められる。CA125は再上昇。UAE後に完全梗塞が得られても腺筋症は再発することを示す症例である。
子宮腺筋症に対する動脈塞栓術(UAE)の報告は次のサイトで読むことができます。