ザ・バンチ / The Bunch


ホームに戻る / Back to Home / Zpět na úvod


フェアポート.・コンヴェンション / Fairport Convention、サンディ・デニー / Sandy Denny、リチャード・トンプソン / Richard Thompson たちがライヴでロックンロールを演奏しているのを見たトレヴァー・ルーカス / Trevor Lucas は、フェアポート・ファミリーでロックンロールのLPを作ることを企画する.
ザ・バンチはこのLPだけのプロジェクト.

このペイジで紹介しているアルバム.
 − 『The Bunch : Rock On (LP/1972 → CD+/2003)』


The Bunch : Rock On (LP/1972 → CD+/2003)』

1971年12月・1972年1月録音・1972年4月発売.プロデューサーはトレヴァー・ルーカス / Trevor Lucas で、このLPがトレヴァー・ルーカス / Trevor Lucas のプロデューサー第1作となる.

フェアポート・コンヴェンション / Fairport Convention が遊びでロックンロールを録音したレコードがあるぞと、友人が教えてくれなければ発売にさえ気がつかず、手に入れていなかったほどのレアもの.
レコード・コレクター誌のフェアポート・コンヴェンション / Fairport Convention の特集でも、このLPだけは落ちている.
イギリス発売の初版LPにはおまけでアセテイト盤 ("Let there be drums [Gerry Conway]") がついていたが、ぼくが持っているのは日本盤なので アセテイト盤 ("Let there be drums [Gerry Conway]") はついていない.
1972年に発売されたきりで永らく廃盤となっていたが、2003年にようやくCDで再発売された.

録音に参加したのは、
 − サンディ・デニー (Sandy Denny、ヴォーカル)
 − リンダ・ピーターズLinda Peters、ヴォーカル)
 − アシュレイ・ハッチングズ (Ashley Hutchings、ヴォーカル)
 − リチャード・トンプソンRichard Thompson、ヴォーカル、ギター)
 − トレヴァー・ルーカスTrevor Lucas 、ヴォーカル、アコースティック・ギター)
 − パット・ドナルドソンPat Donaldson、ベイス・ギター、ヴォーカル)
 − デイヴ・マタックス (Dave Mattacks、ドラムズ)
 − ジェリー・コンウエイGerry Conway、ドラムズ)
 − イアン・ホワイトマン (Ian Whiteman、ピアノ)
 − トニー・コックス (Tony Cox、ピアノ)
 − マイク・ローゼン (Mike Rosen、トランペット)
 − ロジャー・ベル (Roger Bell、アルト・サックス、バリトン・サックス、ピアノ)
 − モリー・ローゼン (Mollie Rosen、テナー・サックス)

サンディ・デニー / Sandy Denny は、A面(2) (6)・B面(1) (6)ではリード・ヴォーカル、B面(3)ではリンダ・ピーターズ / Linda Peters とのデュエット、A面(3) (4) (5)・B面(4) (5)・BT(17)ではバッキング・ヴォーカル.
A面(1)・ボーナストラック(13) (14) (15)では演奏に参加していない.
このセッション後に、リチャード・トンプソン / Richard Thompsonリンダ・ピーターズ / Linda Peters が結婚する.

オリジナル盤12曲のうち3曲がバディ・ホリー / Buddy Holly のヒット曲で、すべてサンディ・デニー / Sandy Denny がリード・ヴォーカルをとっている.
若いロック・ミュージシャンは、ほとんどが薬物・喧嘩・暴走事故・自殺で亡くなっているのに、バディ・ホリー / Buddy Holly とサンディ・デニー / Sandy Denny は思いがけない事故で亡くなっていて、不思議な縁を感じさせる.

バディ・ホリー / Buddy Holly は1959年2月にツアー移動中の軽飛行機が燃料切れで墜落し、22歳の若さで亡くなった.
ドン・マクリーン / Don McLean が1971年にヒットさせた "American pie" は、この事故の衝撃を歌にしたもの.
この飛行機に同乗していて亡くなったのがBT16 の "La Bamba" をヒットさせたリッチー・ヴァレンス / Ritchie Valens.

バディ・ホリー / Buddy Holly は多くのミュージシャンに影響を与えている.
ザ・ビートルズ / The Beatles が始めて録音したのが "That'll be the day [Jerry Allison, Buddy Holly & Norman Petty]".
ザ・ビートルズ[The Beetles → The Beatles / 甲虫]の名前はザ・クリケッツ[The Crickets、こおろぎ]のもじり.
ザ・ローリング・ストーンズ / The Rolling Stones のデビュー・シングル盤はバディ・ホリー / Buddy Holly の "Not fade away [Charles Hardin & Norman Petty]" .
ザ・ホリーズ / The Hollies はバディ・ホリー / Buddy Holly から名前をつけた.
また、バディ・ホリー / Buddy Holly の版権が散逸しないようにすべてポール・マッカトニー / Paul McCartney が買い取って管理している.

A面
1) Crazy arms [Ralph Mooney & Chuck Seals] (02:45) ■
2) That'll be the day [Jerry Alison, Buddy Holly & Norman Petty] (02:00) ☆
3) Don't be cruel [Otis Blackwell & Elvis Presley] (02:55) #
4) The Loco-motion [Gary Goffin & Carol King] (02:57) #
5) My girl in the month of May [Dion Di Mucci] (02:08) #
6) Love's made a fool of you [Buddy Holly & Bob Montgomery] (03:11) ☆


B面
1) Willie and the hand jive [Johny Otis] (03:35) ☆
2) Jambalaya [Hank Williams] (03:26) ■
3) When will I be loved? [Phil Everly] (03:12) ◇
4) Nadine [Chuck Berry] (03:19) #
5) Sweet little rock'n'roller [Chuck Berry] (03:47) #
6) Learning the game [Buddy Holly] (02:05) ☆


再発売盤ボーナス・トラック[2003年]
13) Let there be drums [Gerry Conway] (02:18) ■
14) Twenty flight rock [Eddie Cochran & Fairchild] (02:24) ■
15) High school confidential [Ron Hargrave & Jerry Lee Lewis] (02:39) ■
16) La Bamba [Trad.] (03:21) #


☆はサンディ・デニー / Sandy Denny がリード・ヴォーカルの曲
◇はサンディ・デニー / Sandy Denny がデュエット・ヴォーカルの曲
#はサンディ・デニー / Sandy Denny がバッキング・ヴォーカルの曲
■ はサンディ・デニー / Sandy Denny が演奏に参加していない曲


 

A面
1) Crazy arms [Ralph Mooney & Chuck Seals] (02:45) ■

 

 

 

ジェリー・リー・ルイス / Jerry Lee Lewis の1957年のヒット曲で、リード・ヴォーカルはリチャード・トンプソン / Richard Thompson

 

 

 

サンディ・デニー / Sandy Denny は演奏に参加していない.

 

2) That'll be the day [Jerry Allison, Buddy Holly & Norman Petty] (02:00) ☆

 

 

 

バディ・ホリー / Buddy Holly の1957年の名作.

 

 

 

サンディ・デニー / Sandy Denny はリード・ヴォーカル.

 

 

 

1972年12月の第8期フェアポート・コンヴェンション / Fairport Convention [08] のライヴで、ゲスト参加したライヴが、『Fairport Convention : The Airing Cupboard Tapes '71-74 (CAS/1981 → CD+/2002)』 に収録されている.

 

 

 

第8'期フェアポート・コンヴェンション / Fairport Convention [08'] の世界ツアーに同行した参加した1974年1月26日シドニー / オペラ・ハウスでのライヴ が、『Fairport Convention : Rising For The Moon (LP/1974 → CD/1990 → CD+/2005)』 のボーナス・トラックで収録.

 

3) Don't be cruel [Otis Blackwell & Elvis Presley] (02:55) #

 

 

 

エルヴィス・プレズリー / Elvis Presley の1956年のヒット曲で、リード・ヴォーカルはトレヴァー・ルーカス / Trevor Lucas

 

 

 

サンディ・デニー / Sandy Denny はバッキング・ヴォーカル.

 

4) The Loco-motion [Gary Goffin & Carol King] (02:57) #

 

 

 

リトル・エヴァ / Little Eva の1962年のヒット曲で、リード・ヴォーカルはリンダ・ピーターズ / Linda Peters

 

 

 

サンディ・デニー / Sandy Denny はバッキング・ヴォーカル.

 

5) My girl in the month of May [Dion DiMucci] (02:08) ☆

 

 

 

ディオン・アンド・ザ・ベルモンツ / Dion & the Belmonts のヒット曲で、リード・ヴォーカルはリチャード・トンプソン / Richard Thompson

 

 

 

サンディ・デニー / Sandy Denny はバッキング・ヴォーカル.

 

 

 

ディオン・アンド・ザ・ベルモンツ / Dion & the Belmonts のオリジナルは現在発売されていない.

 

 

 

この曲はフェアポート・ファミリー / Fairport Family のベスト盤 『Fairport Convention : Fairport Chronicles (2LP/1976)』 にも収録された.

 

6) Love's made a fool of you [Buddy Holly & Bob Montgomery] (03:11) ☆

 

 

 

バディ・ホリー / Buddy Holly 2曲目をカヴァーしている.

 

 

 

サンディ・デニー / Sandy Denny はリード・ヴォーカル.

 


 

B面
1) Willie and the hand jive [Johnny Otis] (03:35) ☆

 

 

 

ジョニー・オーティス / Johnny Otis のヒット曲だが、バディ・ホリー / Buddy Holly が亡くなった後のザ・クリケッツ / The Crickets もカヴァーしている.

 

 

 

サンディ・デニー / Sandy Denny はリード・ヴォーカル.

 

2) Jambalaya [Hank Williams] (03:26) ■

 

 

 

ハンク・ウィリアムズ / Hank Williams のヒット曲で、リード・ヴォーカルはリチャード・トンプソン / Richard Thompson

 

 

 

サンディ・デニー / Sandy Denny は演奏に参加していない.

 

3) When will I be loved? [Phil Everly] (03:12) ◇

 

 

 

ジ・エヴァリー・ブラザーズ / The Everly Brothers のヒット曲.

 

 

 

サンディ・デニー / Sandy Denny とリンダ・ピーターズ / Linda Peters のデュエット.
上のパートがサンディ・デニーで下のパートがリンダ・ピーターズ / Linda Peters

 

 

 

CDが再発売されるまでは 『Sandy Denny : Who Knows Where The Time Goes? (4LP/1986 → 3CD/1991 → 3CD+CD/2009)』 と 『Sandy Denny : No More Sad Refrains - The Anthology (2CD/2000)』 に収録され、このLPで聴くことのできる2曲のうちの1曲だった.

 

4) Nadine [Chuck Berry] (03:19) #

 

 

 

チャック・ベリー / Chuck Berry のヒット曲で、リード・ヴォーカルはアシュレイ・ハッチングズ / Ashley Hutchings

 

 

 

サンディ・デニー / Sandy Denny はバッキング・ヴォーカル.

 

5) Sweet little rock'n'roller [Chuck Berry] (03:47) #

 

 

 

チャック・ベリー / Chuck Berry のヒット曲で、リード・ヴォーカルはリチャード・トンプソン / Richard Thompson
ライヴのように聞こえるが、歓声を被せてあるだけの擬似ライヴ.

 

 

 

サンディ・デニー / Sandy Denny はバッキング・ヴォーカル.

 

 

 

このLPより早い1970年にフェアポート・コンヴェンション / Fairport Convention のライヴはリチャード・トンプソン / Richard Thompson のレア・トラック集 『Richard Thompson : (Guitar, vocals) (LP/1976 → CD/1989)』 に収録されている.

 

6) Learning the game [Buddy Holly] (02:05) ☆

 

 

 

バディ・ホリー / Buddy Holly 3曲目をカヴァーしている.

 

 

 

サンディ・デニー / Sandy Denny は、リード・ヴォーカル.

 

 

 

この曲はフェアポート・ファミリー / Fairport Family のベスト盤 『Fairport Convention : Fairport Chronicles (2LP/1976)』 にも収録された.

 

 

 

CDが再発売されるまでは 『Sandy Denny : No More Sad Refrains - The Anthology (2CD/2000)』 だけが発売されていて、このアルバムで聴くことのできる2曲のうちの1曲だった.

 

 

 

Sandy Denny : A Boxful of Treasures (4CD+CD/2004)』 には、このアルバムからこの曲だけが選曲されている.

 

 

 

1983年のクロプレディ・フェスティヴァルでキャシー・レサーフ / Cathy LeSurf がリード・ヴォーカルをとった演奏が、『Fairport Convention : The Boot (CAS/1984)』 と 『Fairport Convention : AT2 / The Boot (CD/2000)』 に収録されている.

 


 

ボーナス・トラック
13) Let there be drums [Sandy Nelson] (02:18) ■

 

 

 

ジェリー・コンウエイ / Gerry Conway のドラムズ・ソロをフィーチャーしている.

 

 

 

サンディ・デニー / Sandy Denny は演奏に参加していない.

 

 

 

イギリス発売の初版LPだけに付録で付いていたアセテイト盤で、ぼくがもっているのは日本盤なのでアセテイト盤はない.

 

14) Twenty flight rock [Eddie Cochran & Ned Fairchild] (02:24) ■

 

 

 

エディ・コクラン / Eddie Cochran のヒット曲で、リード・ヴォーカルはトレヴァー・ルーカス / Trevor Lucas

 

 

 

サンディ・デニー / Sandy Denny は演奏に参加していない.

 

16) High school confidential [Jerry Lee Lewis & Ron Hargrave] (02:39) ■

 

 

 

ジェリー・リー・ルイス / Jerry Lee Lewis のヒット曲で、リード・ヴォーカルはリチャード・トンプソン / Richard Thompson

 

 

 

サンディ・デニー / Sandy Denny は演奏に参加していない.

 

 

 

1981年のクロプレディ・フェスティヴァルでラルフ・マクテル / Ralph McTell がリード・ヴォーカルをとった演奏が、『Fairport Convention : Moat On The Ledge - Live at Broughton Castle (LP /1982 → CD/2003)』 に収録されている.

 

17) La Bamba [Trad.] (03:21) #

 

 

 

バディ・ホリー / Buddy Holly と同じ飛行機に乗っていて亡くなったリッチー・ヴァレンス / Ritchie Valens のヒット曲で、リード・ヴォーカルはリンダ・ピーターズ / Linda Peters

 

 

 

サンディ・デニー / Sandy Denny はバッキング・ヴォーカル.


ペイジの先頭に戻る / back to the top / zpět na začátek stránky


ホームに戻る / Back to Home / Zpět na úvod
2005年2月19日登録