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                                UAEのシェーマ


 

 塞栓物質     吸収性ゼラチンスポンジを使用しています。人体には無害です。    

放射線被曝の影響 1000症例の経験上、平均して約8分の透視で終了しています。(これは胃の透視の約1回分程度です)。実際には透視する部分は絞りを使用して極力範囲を狭め、特に卵巣には当てないようにしています。患者さんは若く、妊娠可能な年齢であることから透視時間は短ければ短いほど良いといえるでしょう。UAEは限られた透視時間のなかで安全、スピーデイにカテーテルを操作し、造影所見を読み取り、塞栓のさじ加減を決定しなくてはいけません。高度な熟練を要する手技(日常普通に行っていますが)といっても過言ではありません。

 塞栓療法後の疼痛  塞栓療法後618時間は、痛み止めを使わないと下腹部がかなり痛みます。この疼痛に対しては持続硬膜外麻酔もしくはモルヒネ、ペンタジン、スタドール等の鎮痛薬の適切な使用によって良くコントロールできます。

 副作用 痛みのほかに翌日に38℃程度の発熱、吐き気、便秘などが起こることもありますがいずれも一過性です。また、まれですが、粘膜下筋腫の場合、術後に筋腫が排泄されることがあります。この場合も特に臨床的に問題とはなりません。

 合併症 ごくまれに子宮内膜炎を起こしたり、壊死した筋腫に感染を併発したりすることがあるようです。感染した筋腫が排泄されれば問題ありませんが子宮全摘となる頻度は0.3%程度といわれています。巨大な粘膜下筋腫の場合に感染を起こしやすいと考えられますが、これを見極めるためにはMRIでの筋腫の造影効果、場所、個数などから総合的に判断します。しかし、これには相応の経験が必要であるといえるでしょう。また術者のさじ加減によって塞栓の程度をコントロールし、卵巣機能障害などの合併症を起こさないようにします。

 入院生活 塞栓術後は、約3時間の穿刺部の圧迫止血、半日程度の安静が必要ですが、翌日には普通に歩行できます。塞栓術後34日後には入浴できます。 3〜4日間で退院です。尚、欧米では約3分の2の患者さんは日帰りが可能であったと報告されています

 塞栓療法後の日常生活 1週間たてば、デスクワークをして差し支えありません。運動や旅行は2週間以降であれば差し支えありません。

 塞栓療法後の妊娠出産 可能と考えています。

 治療後の経過  塞栓療法後しばらくすると軽度の子宮出血、帯下が認められることがありますが、数日で治まります。過多月経、月経痛などの症状は、塞栓療法後の第1回目の月経時から改善のきざしが現れ、第3回目の月経時にはほぼ治っています。現在のところ、改善率は過多月経、不正出血に関してはほぼ100%、月経痛に関しては95%を示しています。血中ヘモグロビン値(HB)が5〜7(g/dl)のような重症の貧血でも、3ヶ月以内にほぼ正常値に回復しています。子宮筋腫の縮小に関しては、容積率にして平均で3ヶ月で50%、6ヶ月で70%の縮小を認めています。

塞栓療法は子宮腺筋症にも有効  現時点では子宮腺筋症に対してもきわめて有効であると考えていますが、患者さんの約3割が1〜2年後に再発するようです。しかし仮に再発しても再UAEはもとより他の治療法も可能です。


     


 

 

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