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                                           新しい画期的な治療法  子宮動脈塞栓術

  

 

 

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   子宮動脈塞栓術

   (Uterine Artery Embolization=UAE, Uterine Fibroid Embolization=UFE)

 パリの産婦人科医Ravinaは、手術が必要である16名の子宮筋腫患者さんに対して、手術による出血を軽減させる目的で、手術前に子宮動脈を塞栓するように放射線科医に依頼しました。結果は、大部分の患者さんで、症状が改善し、筋腫が縮小してしまい、結果的に手術となったのは2例のみでした。これを、1995年にLancetという医学雑誌に発表しました。この報告を受けて、世界的にもこの治療法が注目をあびるようになり、2005年までに欧米では少なくとも10万例以上の動脈塞栓療法が行われました。この治療法は、局所麻酔下で、足の付け根の動脈から細い管(カテーテル)を子宮動脈に入れて塞栓物質を注入する方法で、塞栓物質が注入されたら直ちに管(カテーテル)を抜いてしまうので、おなかにキズをつけずに、かつ子宮を温存でき、翌日には普通に歩行できるという画期的治療法といえます。

 子宮動脈塞栓療法の現況

子宮動脈の塞栓療法は1980年 代から、主として分娩後の弛緩出血、頚管妊娠による出血、癌による出血に対して諸外国はもとより日本国内でも行われており、手技そのものは特に新しいとい うわけではありません。しかし、子宮動脈の塞栓術を含めて、カテーテルを使った治療は熟練を要するため、トレーニングを充分に積んだ医師によって行われる べきと考えられています。このようなカテーテルを使った治療のことをInterventional Radiology ( IVR ,インターベンショナル・ラディオロジー)と呼びますが、海外はもとより、日本でもこのようなカテーテルを使った治療を専門とする医師の集まりである学 会、研究会があります。子宮筋腫に対する動脈塞栓療カ法はフランス、アメリカ、イギリス等の欧米諸国では急速に普及しています。特にアメリカではかなりの 患者さんがこの治療法の存在を知っており、この治療法を専門とする施設も増えつつあるようです。現在世界中で30万人以上の患者さんがこのUAEを受けたと報告されています。欧米での現状は「Yahoo!」等の検索にて「Fibroid Embolization」と入力すればご理解いただけると思います。     


                        UAEの手技

 

管造影室にて行います。大腿動脈と 呼ばれる足の付け根の動脈を針で刺し(穿刺)、カテーテルを挿入します。カテーテルの太さは約1.3mmです。挿入されたカテーテルをX線透視を見なが ら、左右の子宮動脈に挿入します。子宮動脈にカテーテルが挿入されたら造影剤を注入し、確実に子宮動脈に挿入されていることを確認し、同時に子宮筋腫に分 布する血管を把握します。次に塞栓物質を注入し、子宮筋腫に分布する血管が塞栓されたらカテーテルを抜いて終了します。当院での施行時間は約15分です。局所麻酔の もとで施行していますので患者さんは意識があります。術者を含めてスタッフはしばしば患者さんに声をかけて、塞栓療法の進み具合を説明することもありま す。尚、X線スクリーンには造影された子宮筋腫が写りますが、これを見たい患者さんには同時進行でお見せてしています。終了後は約2時間、大腿動脈の穿刺 部位を圧迫止血し、この間はベッド上で安静とします。

                       


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